2012年4月4日水曜日

僕のこと

確か21か22歳のころ。
僕に魂に大きく影響した展示があった。


旭川デザイン協議会の展示だったか。

カンディハウス長原さん、言葉だけの展示。

「企業力はデザイン力」


中小企業の創業者が、企業力は技術力と言わないことがとても印象的だった。


恩師、西出先生も、言葉だけ。

「新しいタイプの職人の養成を目指す」


家具屋としての僕の進む道を見た気がした。



この「デザイン」が、単に表面的、意匠のことではないことは確か。
そして技術を疎かに考えている訳でもない。
というより、製造業者が、製造技術を追求することは当然で、もはや言うことでもないということ。

そして、そのように考える職人が、「新しいタイプの職人」だと思った。


だから僕は、技術力がどうこうとか、くだらないと思っている。
木工は難しいけど、簡単だし、なによりプロなんだから出来て当然。
お金があれば専用機械や刃物を作って何でもできる。

誰かが作ったものなら、自分が作れないとは思わない。
自分が作ったものが、自分しか作れないとも思わない。


同じように、デザインがどうとかも、くだらないと思う。


なんだか難しそうな製品も、なんかだ可愛らしい製品も、軽薄だ。




だけどやっぱり、「デザイン」がキーワードだ。

そう、表面に見えているものはほんの小さなものであって。
その背景、根本、本質、一番根底にあるものは、精神性、哲学、考え方、魂。

デザインすべきはそこなんだ。

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