2011年11月28日月曜日

帰省


先週末まで子どもたちも連れて帰省していた。

茅ケ崎の母に、孫を見せるのもまだほんの数回目で。もう2歳9か月になるのに。
せっかくなので、足利の祖母二人にも会いに行き。

妻との出会いのきっかけになった友人にも会いに行き。


打ち合わせができたらと思っていたお客さんとはうまく連絡がつかず。
時間ができたので八景島に遊びに行くことができて。





僕の母の作。
写真を見ながらフリーハンドで。

あまりの上手さに絶句。さすが僕らの母。
ちなみに僕の兄も、溶接の大会で優勝したり。妹も洋裁の腕が良いらしく、この器用さは親譲りのようだ。


そう、残念ながら肝心の折り紙の中身は、一瞬で娘たちに連れ去られてしまって写真も撮れず。



今月の唯一の休みは、すこし多めに休ませてもらった。
たくさん過ごす家族との時間、久しぶりの故郷。いい子で旅してくれた娘たち。


故郷への想いは消えないけれど。

だけど「豊か」な暮らしは北海道にあると思う。
たとえ市況が良くなくても、収入が多くなくても。



今回の旅も、たくさんの人に会うことができて。
ちょっと会って、またすぐ別れるのは寂しいけれど。

娘たちは人見知りも減って機嫌がよくて。
みんなニコニコ、シアワセ気分。




さて、今年も残りわずかに一カ月だ。


2011年11月27日日曜日

名作とのマッチング

ダイニングテーブル「THREE」を納品。

イームズのシェルチェアと合わせるとのお話だったので、僕もとても楽しみで。
イームズとの対戦気分。














とても相性が良い。

イームズのシェルチェアさすがにカッコイイが、たしかに合わせるテーブルとなると難しいかもしれない。なんせ強力な個性。

樹脂の天板や、スチールの脚のテーブルと合わせるとポップになりすぎてしまうかもしれない。
しかし、ヤボッたい感じの無垢のテーブルでは、せっかくの名作椅子もカッコ良く見えない。


THREEは個性の強いテーブルだ。そしてその天板の素材自体の力強さも相当である。

しかしこの相性は抜群だと思う。


そもそも僕は、木材が大好きだが全部を木で表現したいと思ったことはない。
異素材との組み合わせが好きなんだ。

木ばっかりの重厚ムクムク感には嫌気がするし、ミッドセンチュリーブームのころによく見た樹脂まみれも豊かに感じなかった。


それが、今回の樹脂、鉄、木の素材から成るダイニングセットは、その素材感がお互いに程良くマッチし、フォルムにも共通するものがある。最高の組み合わせだ。



自分で設計製作したものが、お客さんの室内で他の家具と共演するのは、まるで自分の子供の保育園の発表を見るようだ。

占有スペースからしても、テーブルはダイニングの主役だ。そして周りを名作が固め、しっかりとインテリアを演出できた。とてもうれしい。
そしてなにより、選んでくれたお客さんに感謝である。とても大きな発見をした気分だ。



また、驚いたことにクライアントのご主人は、焼印をお願いした「くわがた」さんの従妹だとか。
なんだか勝手に親しみを感じてしまい、テーブルのサイズ変更に関わる料金を思わずサービスしてしまった。
しかもお父さんは、僕の家具友人の家の家具屋に25年も勤めていたそうで、不思議といろいろなご縁が。


本当にありがとうございました。

2011年11月22日火曜日

トイレットペーパーホルダー

トイレットペーパーホルダーの設計、製作。

お客さんには、簡単なもので、と言われていたのにやりすぎたから少し心配。


頭の中でずっと練っていて、一気に製作。
といっても部材加工しながら、やっぱりこうしようああしようと柔軟に。















うん、カッコいい。

商品ラインナップに加えよう。

この数日

この数日、とてもハードだった。


土曜日に、苫小牧までキャビネットの納品に。

詳しくはhttp://gauzycalm.com/

お客さんの人柄が素晴らしくて。素敵なご夫婦。

本当にいつもお客さんに恵まれている気がする。
そしていつも、仲のよさそうな、雰囲気の似たご夫婦だ。

自然素材が好きで、モノ作りに理解のある人って、きっとそういう素晴らしい人柄を身につけていくんだな。だから僕も、楽しく一生懸命家具を作りたくなるんだ。



昨日は、ずっと打ち合わせをしてきた、ままごとキッチンワークショップの一回目。
実はこの準備の時間が取れなくて、数日間深夜までの作業に。

何カ月打ち合わせを重ねただろうか。

もりねっとさんの発案で、木育的な発想で。そして親向けのワークショップというのにも共感して、僕も参画したのだ。
常々、地場産業であるはずの旭川家具が、地元に浸透していないことを憂慮しているわけで。

地道でも、こうやって地元の人たちに僕たち旭川家具の職人と関わってもらって、知ってもらいたいんだ。こんなに素晴らしい産業が旭川にあって、こんなに沢山の若者がいきいきとモノ作りをしていることを。
そしてもっともっと地元の人たちに僕らの家具を使ってもらいたい。
地元に受け入れられてこそ本当の地場産業で、そうしたら全国や世界でも受け入れられるんだ。


ワークショップは、子ども用のままごとキッチンを、研磨して組み立て、塗装するというもの。
びっしり4時間。
僕ら指導の講師も、もう全力で。疲れを感じる余裕もないまま。

それがなんだかとても楽しくて。
きっと皆さん満足してくれたのではないだろうか。

できれば、せっかく知り合えたのだからもっとコミュニケーションを取りたかったなとも思うけど。

さて次回は来月、また楽しみだ。

2011年11月17日木曜日

報告

少し前にも書いていたが。

コンペ挑戦の件。
「工芸都市高岡 クラフトコンペ」  入選。

ふう、良かった。
コンペはずっと連敗していたから。

一生懸命やらないといいものなんてできないけど、精一杯やってダメだった時は本当に苦しい。
力が抜けて倒れてしまいそうな感覚。
だから忙しくてしっかりできなかったとかって言い訳を用意しておきたくなるものなんだ。

だけど最近、素晴らしい言葉を手に入れた。
「成功する唯一の方法は、沢山失敗することだ」。

だから今回も覚悟していたんだ。
ダメだったら、まずはしっかり落ち込もうと。そして何回も積み重ねようと。


さて今回は力を得た。
次は入賞を目指して、また連敗を重ねよう。


作品はちゃんと撮影していないので、後日撮影してから画像を掲載します。

2011年11月15日火曜日

キャビネット

キャビネットの製作中。

本当に久々の箱モノで。
家具センターにも箱モノを展示したいと思っていたから、そのまま自分の既製品にもしたいと気合い十分。


扉のヒンジ。
とにかく現在はスライド丁番が主流だが、側板に大きく金物が露出するのが苦手。
平丁番も、見た目キレイなものは高額。

ということでPヒンジに。以前勤めていた会社でも使用していたもの。
外国のクラフトものはほとんどこういうヒンジが使われているが、国内には種類が全くない。
そして恐ろしく高価。


本体もほぼ完成。

しかしまだ台輪や天板の面取りなどが未定。
実物を見ながら、試し材を削っては検証して。

だから作業が進まない。
僕の製作表現はいつもシンプルになるけど、そうやって表れるまでに膨大な思考錯誤を繰り返しているんだ。
誰かの書いた図面をそのまま作る方が楽って、思ってしまうことも。

2011年11月11日金曜日

美しい天板

THREEの天板の塗装。

今回は色違いで。

この節あり、素晴らしい。



世間一般では嫌うことが多いから、材があまり流通していない。
だからこういう天板のテーブルもあまり世に出ていない。

だけど本当にキレイだ。惚れ惚れ、愛おしい。ずっと撫でていたくなる。
見ていると吸い込まれてしまいそう。
オイルを塗った瞬間の瑞々しさ、まるで材が笑ったようだ。





これだけ個性が強い材だが、やはり素材を生かすオイルフィニッシュだ。
だから狂いやすいだろう。
反るかもしれないし、割れが広がるかもしれない。

だけど、材を切り刻んで鉄の反り止めを入れたくないんだ、という僕の思いにお客さんも賛同してくれて。


無垢材は動き、狂うもの。そして手入れをしながら使っていくもの。
ただそれだけを受け入れて大らかな気持ちで、長く使って欲しい。

これが、この美しい天板を使うことができる資格なのかもしれない。

自然の造形、木材の心地よさを感じながら、自分で手入れして長く使っていく、そんなもののある生活が「豊か」といえるのではないだろうか。

2011年11月9日水曜日

THREE

今日もTHREEの製作。

ところで最近、このテーブルの問い合わせが多くて嬉しい。
いい写真が撮れてなくて、ホームページにはまだちゃんと載せていないのに。

これが完成した画像。

テーブルって、意外と同じようなものが多く、しかも旭川では重厚なものが多いから目にとまりやすいのかもしれない。




こちらは組んだばかりの脚。


「くわがた」ウエダマサエさんにロゴと合わせて製作してもらった焼印を、初めて製品に焼き入れ。
ずれないように相当緊張して。


テーブルに取りつけたらほとんど見えないところだけど、ビッとさせたくなる。


ぱっと見シンプルな形状だけど、実は製作は難しい。
あの幕板の接合部の断面を想像してほしい。角度が複雑に入り混じってるから難解なはずだ。

そしてその接着が大変。どうやって締めるか、が難しいところ。



このテーブル、難しいことや手間なことをしてすっきりとした形状にしている。
はっきり言って相当面倒だし、気を張って精度を出さないといけない。
普通に作れば本当に簡単で、楽に作れる。
その割に価格設定は少し安めだと思う。


9月の展示会では、同業者に酷評されたりしたが受け入れてくれる人がいて嬉しい。

そもそも僕は、みんなに気に入られるようなものよりは、好き嫌いがはっきりするようなものでいいと思っている。


それにしても、たとえ成約しなくてもわざわざ問い合わせてくれるだけで、あれだけ競合のアイテムがある中で、また僕の製品を気にしてくれた人がいたんだとなんだかワクワクしてしまう。

2011年11月8日火曜日

THREE 製作中

ダイニングテーブル、「THREE」の製作中。

有難いことに、ちょうど2台オーダーを頂いていたので同時進行。
ただ、一台はトップ高を4センチアップで。オーダーメイドだから、これくらいの変更は全く問題もなく。


手書きの原寸。
四方転びという、脚が二方向に角度がついているからややこしい。
図面からは実長がわからないので計算で。

三平方の定理ってやつで、2乗して足して、ルートにかけて、、、。



とにかく角度との戦い。
この定規が全ての鍵ですね。


鋸を傾けて、材を斜めにして。
反対の脚は角度を逆にして、、、。


で、組み立て。
明日には三角の幕板も組み込む。この組み立てが難しい。うまくいくかな、がんばろ。



天板はもう矧いで養生中。

この節ありの材がたまらない。
本当に力強くて、個性が強くて。愛おしく思う。

さて作業が遅れ気味、気を張って突き進もう。

2011年11月6日日曜日

自己満足

僕の製作の基本姿勢は、自分の満足、自分のため、自分のシアワセのため。

僕の満足とは、誰かを喜ばす美しく使いやすい家具を製作すること。

僕が作ったもので、誰も喜んでくれなければ僕はシアワセになれないんだ。
僕の作ったものが、使いにくいけど我慢して使ってくれているのだとしたら、僕は悲しいんだ。

適当に作ったものが、たとえ高く売れても僕は嬉しくない。



僕は僕のために、誰かが喜ぶ家具を作る。



別にそう言わずに、ただお客さんのためにって言ってればいいんじゃないのと言われたことがある。
僕はそれにとても違和感があって。



最近、こんなことを聞いた。
「人の為って書いて、偽りだよ」。

ああ、そうか、昔の人はよく知っているんだな。



自分だけのものづくりの先に満足を見出すならば、いわゆる自己満足になるだろう。

使う人の本当の満足やシアワセの先に自分の満足を見出すから、僕の家具作りは偽りのないものになるんだ。

2011年11月2日水曜日

考察

板はぎしたテーブルの端材があって。


蹴っ飛ばしてぶち壊してみる。



折れた場所が矧ぎ目じゃないことがわかる。

これはつまり、接着層が材よりも強いということ。
もちろんこの端材の矧ぎ目には仕口なんて入っていない。

だから、強度だけを考えたらフィンガーは必要以上、ある意味ムダ。
僕はビスケットを使っているけど、ただのずれ止めにしかしていない。


やり方や考え方は、会社次第、その人次第。