2012年4月25日水曜日

接着剤

接着剤を何使ってるかは、家具屋は気になるところ。


アメリカのタイトボンドが素晴らしいとのウワサをよく聞くが。
粘度がとても低くて流れるようだった。

接着層がどう見えるかも気になるし、試験しながら導入を検討してみる。



現在使用しているのは。
フラッシュ用は何でもいいとして。

椅子などの接着はコニシ SH20.
万能で接着力も強く、かなり信用している。採用している会社はとても多いのでは。

ただ、うちで使っているのは、少し粘度の低いSH20Lというもの。
ただ、耐水性だけが強くないのだ。


無垢の天板の矧ぎは、オーシカ PIボンド。光洋産業 KRボンドと性能は同等と思われる。
耐水性が高くて、接着層に弾力があって、無垢の動きについていく。らしい。
だから、テーブルトップには耐水がほしいので、PIボンドで。



ボンドによって耐水性がどう違うかの実験。


色が付いているのが、普段使用のSH。白がPI。
2日間程度乾燥させたので、カチカチ。


水を垂らして1時間くらい放置。


指でそっと撫でてみる。



SHは溶けてさらさらに。
PIはまだしっかりと固い。

全くといっていいほどの違い。



さて、耐水性があるということは。
組み立て中にはみ出したのりが乾いてしまったら、もう洗えないということ。
そしてこの接着剤は2液性。混合後の可使時間は、わずかに数十分。それ以降はガクッと接着力が落ちる。混合もしっかりと計量する必要がある。

無垢は全部KR、もしくはPIという会社。
たとえば椅子組みの時、休憩までの時間は2時間のはず。それまでの間に3回はのりの調合と古いものの廃棄をしなくてはいけないはずだが、どうだろう。

耐水以外は抜群の性能を持つSH20。価格も安い。


フラッシュも全部同じ酢ビといのは論外だが。
適材適所でやっていきたい。

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