2012年4月19日木曜日

人生の節目

ソファの横に置く、引き出し付きのちいさなテーブルの製作。


天板はこれから加工。
脚は25角、細すぎるか少し心配したけど、問題なさそう。
下の棚はあえて少し上にあげて。足元を多く取ってスッキリ見せたくて。


小さいテーブルも大きいテーブルも、製作時間はあまり変わらないもの。
少し割高に感じてしまうかも知れませんがご了承ください。




さて、いつの間にか過ぎてしまったけど、人生の転機となった日がふたつ。


13歳の時、父が死んだ、たしか3月23日。

13年前、旭川に渡って家具屋人生が始まったたしか4月12日。




父の死は、僕らの価値観を完全に崩壊させた。

学歴や、「立派な職業」につくことよりも、自分が好きなことをしていきいき生きる事が家族と自分を幸せにすると思った。
ものづくりを職業にしようと決めたきっかけであり、家具屋としての僕の人生は彼の死と引き換えたとも言える。
しかしその後、家族も崩壊を経験することになる。


渡旭によって、僕の人生は再スタートした。
青春を謳歌しようとばかり思っていたし、木工だけで人生を勝負することに不安もあった。

しかし自分とは無関係と思っていたデザインということを木工と合わせて考えた時、ずっと暗闇の中にいた僕の前に、まさに光が射して進むべき道が照らされているような感動を覚えた。



悲しかったことも苦しかったことも、楽しかったことも、全部が絶妙なバランスで僕を支えている。

そして幸運にも、簡単には上手くいかない状況が僕をゆっくりと確実に強く成長させてくれる。


道に迷わないためにも、時には自分の背景を思い出すのもいいと思う。

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