2014年12月29日月曜日

2014年、ありがとうございました

2014年、工場の操業は昨日28日の大掃除で終了しました。

今年一年、本当にありがとうございました。



今年は危機的状況で始まり、年初には最悪で夏には終わるかもしれないとの覚悟で。
結果的には大躍進、3年前から売り上げを3倍以上に押し上げた。
工場のメンバーと共に、なんとか乗り越える事ができた。


しかし相変わらず資金繰りは厳しいけれど。
それもそのはず、今年から業者取引を増やしたってことは、入金までは最短30日だから今年は11ヶ月分しか入金していないってことで。


現在、パートさんも入れて総勢5名が常勤。
仕事は、やっぱり皆でが楽しい。



旭川の老舗メーカーには仕事を任せて頂くことで救済して頂いた。
他にも旭川家具業界から多くの応援、支援を頂いた。

直販メインを業者取引の拡大に切り替えた事で資材の発注や輸送など、不慣れなやりとりにもお付き合いして頂いた納入業者の方々、超短期で対応してくれる塗り屋さんや木材屋さんに支えられた。

感謝が尽きない。


そしてもちろん、家具のオーダーを頂いた皆さまに感謝します。
自社デザインの製品も今まで以上に選んで頂き、一度に製作する量も随分増えて。

他にも多くの業者さんから製作を依頼して頂いた。

今年一年間、沢山の事を経験させて頂いた。



そして誇らしいことはもう一つ。
工場が一度も徹夜をしなかった事。
日付を越えて製作したことも無いのではないだろうか。
もちろん事務所は日付は越えっぱなしだけど、計画的に生産出来ている事が嬉しい。



今年は6月の産地展までが自己表現を押し進めた前半戦。
茅ヶ崎と札幌での単独展示、家具センターにブースを新設しての展示。

後半は納期の短い業者間取引に励んだ。



さあ、来年。
3月で創業満5年。独立時に蓄積の期間と見越した期間の満了だ。
5年間の蓄積をもって6年目からの飛躍に繋げると決めていた。


あっという間に過ぎた今年一年、加速しているようだけど。
加速度は同じで、速度が上がっているのか。

15年、高校を卒業してから家具一筋、気持ちを込めて進んできた。

転ばぬように、来年も駆け抜けたい。















2014年12月18日木曜日

TVボードとキャビネットのセット







とても長い間お待たせしてしまったが、とうとう納品できた。

外部は通常通りナラのカラーオイルフィニッシュ、内部はコストダウンのためにラワン合板のカラーオイル。

大きな違和感も無く仕上がった。

TVボードとキャビネットのセットアップ。


今年も後わずか、まだ何点か出荷待ち。
来年早々の勝負に向けて、製作は出来るだけ前倒しに。

また、お世話になった方々に一年のご挨拶まわりもしたい。



2014年12月13日土曜日

善戦





内部造作は全く手つかずだが、一応新事務所に機能を移した。

とりあえずで作ったら一生そのままになりかねないので、エントランスは一生懸命作って。
これからサインと照明を。
フィンガープレートと引き手は特注で真鍮無垢を。

もう寒いのは絶対嫌だから、ガラスもペアガラスに、壁には断熱材を。
ストーブもFF式のしっかりしたものを入れて、灯油運ぶのも嫌だから外に大きなタンクも設置して。
二階までパイプを通して、二階まで油をあげるためにポンプも必要だそうで、お金が掛かりますねと。

照明はラインコンセントを4本も通しているのに器具が選べなくて薄暗い。
どなたか適切な物を教えて下さい。

ここまで2年辛抱した。
工事も夏前からやっているのだけど。
これまで暇になる事が全く無くて、それは今年もだけど。

着々と、前進している。

いつの間にか、平日は僕も入れて工場は5名が働き、もうすぐにまた1人増える。

今年、一気に所謂家具メーカーのような方向に舵を切った。
直販を中心にとの思いで独立し、その受注額はどんどん増えてはいるが、売り上げに占める割合はぐっと圧縮された。
事業を継続させるためには絶対に必要なことで、今後じょじょにその割合をあげていこうと思う。

しかし、退職し独立時に強く感じていた下請けアレルギーはもうほとんどなくて。
それに、みんな必死に営業して獲得した仕事の製作を任せてもらえる事はとても光栄な事で、誇りに思う。

声をかけて頂いた依頼には全て応えたいが、自己表現もしっかりと継続したい。

今年も全国から何人かの学生さんや学者さんが訪問してくれたりと嬉しい限りだが、最近はHPやブログの更新が滞っていたり、新規デザインが少なかったりと我ながらもどかしくもある。









2014年11月19日水曜日

経過

時間が経つのが早い。

前職を退職して、もう5年以上も経つのか。


最近から、家具組合の注文部会という会合に出席している。
勤め時代の社長に招待して頂いたのだ。

とはいえ旭川の業界の重鎮方ばかりと、勤め時代の社長もいて気楽に出られるものではないけれど。50代から70代の経営者ばかり。

まあつまり、お酒の席で、懇親してお話をしようというもの。
しかし、年の近い仲間ばかりとでは聞けないような話が聞けて、わずかな会費に比べて貴重な時間である。


その二次会に、勤め時代の社長といつものお店に。
店は変わっても同じママで、いつも必ず。

僕がもっと若くて、会社にいて。その頃から。

いつかまたこういう時間が来ると思っていたけど。

まさに感慨深い。






















物件ものが重なりながら平行して工場を流れるように。
工場に入ってくる資材の量が昨年までとは比べ物にならない。

メンバーも増員。やはり、活気が出る。

大きな物件の狭間に、単品ものを詰め込んで。

工場の稼働は精一杯、僕も出来るだけ昼間は工場で作業を。
そして事務所に夜に上がれば、有り難い事に沢山の見積依頼と資材の発注、メールのやりとりや手紙を書いたり。

毎日深夜、充実の日々。



先週末は厳しい納期の物件もの。
日々遅くまで作業し、出荷前日は梱包もあって工場は深夜0時ころまで。

翌日出荷のトラック来たら、そこで帰ろうと話していたが。
トラックは結局午前中に来て。

お昼で仕事を止めようと言う事にしたのだが、帰らないメンバー達。
工場の配置換えと整理をしたいと、大々的な移動を。

僕が会合で先に帰った後も、結局8時過ぎまで工場に。



沢山の人に、助けられ、応援してもらって、見守ってもらって。

なかなか利益を繰り越せなくて、納期も資金もタイトな毎日、常にプレッシャーを受けていて時々途方に暮れそうになるけれど。

辛抱して辛抱して、いい仕事を継続していい仲間を集めて、長く長く家具作りを継続したい。

2014年11月8日土曜日

師匠に








勤め時代の工場長、71歳。
もういよいよ手が回らなくなって、応援要請。

そろそろ毎日暇になってきてませんか、たまにはものづくりしませんか。

とソソノカして。
進まない事務所新設の協力を。
雪までになんて言っていたのが、もう絶対間に合わない雰囲気で。


だけど、勝手に思うだけだけど。
僕も引退後に、呼ばれてものづくりするなんて、嫌じゃないと思うから。




しかし激務は続いて。


2ヶ月もの間展示して頂いていた、札幌芸術の森での展示の撤収を先日。
夜6時半ころ、運送屋さんに積み込みをして、ゆっくり帰ろうかなと思っていたら。


「何時にします??」

えっ、今日?!

「いつって打ち合わせしてました?」

いや、通常配送でって、、、。

「じゃあ10時にしましょうか?」


えー、ホントかい、工場もうみんな帰ってるよ、、、。



って事で、旭川に帰る事に。

高速乗る直前、最後のコンビニで眠気覚ましのお菓子を買い込んでご機嫌で幹線に右折の刹那、撃沈。

突然フロントガラスの視界一杯に黒と黄色のシマシマが。

怪奇現象かと思う暇もなく衝撃、もっと優しく包んで欲しかったエアバッグ。
あちこち痛いが、出血もなくどうやら痛いだけのようで。


雪の予報で、まだタイヤ交換していない僕のハイエース、危ないなと思ってその日は妻のモコ、修理代73万円、10年落ちだぞ。


という事もあって、納期遅延しております、申し訳ありません。



改善のため、パートさんの募集を情報誌に。
びっくりする程の応募を頂き、生意気にも選考させて頂いて、近々人数も増やして頑張ります。






2014年10月28日火曜日

旭川木工スクール

今年で何回目だろうか、旭川木工スクールが開催されて。
そしてなんと、講師の依頼を受けて。

もちろん、まだまだそんな身分ではないので最初はお断りするつもりだったが、今回は講師と受講者の垣根を低くして椅子の設計、モックアップ製作をしたいとのことで。

確かに、もう出来上がっているベテランたちが講師に立つより受講者も身近に感じてくれるのではと思って。
とはいえ、勤め時代に製品開発の試作を担当した事、IFDAの試作は勤め時代から継続して4回10年近く経験していること。独立後は自分で設計もしているし、よそからの依頼でも製作している。
また、小さいとはいえ組織化して企業運営もしている創業者は旭川でもとても少ないので、そういった点でも 多少は価値のある情報を伝える事が出来るのではと思っている。


それにしても、歴史ある家具産地旭川で、多くの情報が集積している工芸センターから講師として声をかけて頂く事はとても光栄な事だ。
まして産地形成に深い関心のある僕にとっては、いつかは関わりたいことでもあった。


もちろん、もう一人の講師が朝倉さんということに安心感があるのは、僕はもちろん、みんなそうだと思われるが。

















昼間ではなく、みんな仕事の後の18時から。
帰りは22時を越えるほど。

工芸センターの職員さんも、夜遅くになる事を厭う事も無く。

感動してしまうような事。
皆の熱意、仕事、難しくて、大変で、楽しくて。

今回はどんなものが出来てどんな結果になるかわからないけれど。
僕たちの未来が、10年後、20年後がとても 楽しみだ。


2014年10月21日火曜日

10月

10月が、あっという間に。
もういつ雪が降ってもおかしくない季節。


実は8日から12日まで帰省していて。
工場には申し訳ないけど仕事してもらいながら。

もう5歳、来年には小学校に入る双子の娘たち。
僕の母に会ったのはまだ片手で数えられるくらいだけで。

まだ健在の、祖母二人にも。
こちらもなんだかんだ、3年ぶりくらい。

父方の祖母は孫9人、ひ孫12人と一族繁栄。
もう90後半に、さすがに年をとって。

北海道で生きて行く事になんの後悔も無いけど、家族になかなか会えない事はやはり悲しい。
なんだかんだ言って、結局明日も明後日も無限に続いて行くと思っていたけど。
やはり時間は有限なんだと感じる。

年に一度は、家族で帰省したいものだ。


仕事は本当に楽しくて 、忙しいことが好きだけど。
忙しさに飲み込まれて、考える事を怠らないようにしたい。


それにしても、最近の忙しさは今までに経験の無いほど。
オリジナルの注文も随分頂けるようになったけど。

今年から業者取引を急拡大するべく営業方針を転換していたが、10ヶ月たって沢山の問い合わせを頂くように。
毎日、今までに経験の無い程の見積りを。もう受験生のように夜な夜な電卓をたたいて。
昼間は当然工場で製作や打ち合わせを、常に納期が押しているから事務所に上がれるのは21時頃から。
メールの返信や資材の発注、図面の確認、それから見積りを。
眠くてアタマが冴えない中で、大事な計算を。
安過ぎたら工場で必死に頑張っている仲間たちに申し訳ない。
とはいえ高すぎれば受注出来ないし、取引先にも申し訳ない。



いろいろなプロジェクト、新たな商品開発、事務所の新設、工場の整理、読書、勉強、ホームページやブログの更新、挑戦したい事、やりたい事が多過ぎて。














細かい仕事も、皆さんにお待たせしながらしっかりと。


2014年10月2日木曜日

札幌芸術の森で展示中

久しぶりとなってしまったブログ。

実は、札幌芸術の森で展示中です。






会期:2014年9月6日(土)~11月3日(月・祝)
 
会期中無休 入場無料
会場:札幌芸術の森 工芸館
開館時間:午前9時45分~午後5時00分

北海道内の、各種14組の作り手の展示会です。

会期ももう半分ですが、本日新作のキャビネットも展示のため出荷しました。

ぜひ足をお運び下さい!





それにしても、経験した事の無い程の忙しさとなっていて。
大阪への出張もあり。

今年から営業方針を大きく変えて、業者取引を拡大しているが。
本当に嬉しい事に、沢山のプロの方々に信頼して頂いて、製作を任せて頂いている。

そしてオリジナル商品の発注も、ほんの二年前くらいとは比べ物にならない程頂いている。

古巣からも製作の依頼を頂いて、機械も借りたので工場に3年ぶりくらいに入ったりして。


工場は絶えず人手不足感があり、新事務所の造作は一向に進まないまま雪の気配がしてきている。

人との良い出会いも本当に多くなって、名刺の減り方も異常な程。


今年ももうあと3ヶ月、走り抜きたい。


2014年9月14日日曜日

疾走中

 日々、びっしりと作業は続き。


デザイナーさんから依頼を受けて、ソファの製作を。
脚ものはまず、型だししてジグ作りを。




勝負所は、結局最初のジグ作りだから。



その間に木取りを進めてもらい。



同時進行で。



小箱を200以上。
部材は側板800枚、背板200枚。
9ミリ厚を釘止め、集中して。

釘うち9000発、背板止めで1600発。


数こなす作業は単調だけど、作業を身体に覚え込ますためには重要。
単品の特注ばかりで経験を積んでしまっては、なかなか作業のスピード感を身につける事ができないから。

僕にとって退屈で苦しかった勤め時代の最初の3年間、少し形の違う程度のホテルファニチャー製作が、しかし必要な経験だったと感じるように。

若いスタッフにそんな経験を積ませてあげられるような仕事も受注出来るようにしたいな。

2014年9月8日月曜日

日々

毎日が早々と。

先週、スタッフの日下くんの結婚式に招待してもらって、上京。
本当に素敵な結婚式で。

そしてスタッフを抱えるという事への責任を一層強く感じる。
何としてでも会社を良くして、少しでも良い待遇でもって頑張ってくれていることに報いたい。


3泊4日で、せっかくなので営業と研修も。
前日は結婚式の挨拶の原稿を考えるために、一日仕事に手がつかなかったこともあって随分と休業状態に。
お盆休みの振替とはいえね。



それにしても、仕事は途切れる事無くいつも忙しく。
仕事は追い込むものだ、と思っているが、どうも追い込まれがちな毎日。



ややこしいカーテンレールを。



月末にメラミンの天板だけだからとの事で引き受けた仕事、なんと塗りつぶしの塗装込みで16日納品。


もうベンチなら一日でフィニッシュ出来るまでになって、頼もしくなってきた。
あとは臨機応変、対応力を身につけて。






2014年8月19日火曜日

東京滞在

9月1日、2日は東京に滞在の予定です。
若干予定がありますが、家具のオーダーをご検討の方などお気軽にお知らせ下さい。









ハイスツールの脚を少し伸ばして。
脚がよりすっきりしてさらに綺麗なシルエットに。

お客さまのご要望により高さを調整したが、感謝しなくては。

座はエゾシカの革のノンクロム鞣し。
写真では表現しきれていないかもしれないが、質感が素晴らしく、深いグリーンのカラーも素晴らしい。
野生のシカ革だし、ノンクロムのため革自体もカラーもムラが大きいが、かえって心地良く感じる。
きっと、木材が好きな人は皆同じように感じるのでは。

シカガワは牛と比べて柔らかくきめ細かい印象。
しかし一頭分の大きさが小さい事もあって、歩留まりが大変悪い。
野生のシカとはいえ、北海道では鞣せないから本州に送って鞣すなどしているうちに単価も高くて。

思いのほか革代がかさんでしまって苦しい実情も。

様々な経験を積んでいます。

2014年7月30日水曜日

採用情報、家具職人募集

一緒に家具製作をするメンバーの採用を検討しています。

・業務内容 家具製作、店舗什器製作 など

・器用な方、要領の良い方


無垢材、ツキ板、ポリ板、メラミン。
椅子、テーブル、キャビネット、店舗什器、小木工品。

あらゆる木工製作を担当して頂きますが、その分非効率なため待遇は期待しないで下さい。


・応募方法 自己紹介資料をご送付ください。書式などはお任せ致します。


資料送付先

078-8232
北海道旭川市豊岡2条5丁目3−7

gauzy calm works宛




また、パートタイムの採用も検討しています。

一日数時間で、研磨、オイル塗装、梱包などの軽作業。


お問い合わせは
0166-39-3202 (担当 木村)まで



2014年7月22日火曜日

ソファテーブル

友人からの依頼で。
ソファで食事を取るとの事で、少し高めに。

建築士の彼だから、細く構造的なデザインを。

クロスの幕板は交錯の為にお互いを欠き取るため、厚みが半分に。
細さは慎重にしなければ。

交錯点に真鍮の化粧釘を。家具屋は釘をあまり使わないが、ささやかに美しく。

交差する脚に合わせて天板も欠き取り。
脚も足下が細く、スッキリと。

なんて事ないようで、簡単ではない製作。