2020年3月12日木曜日

10周年

10周年。
2020年3月10日。
gauzy calm worksは10周年を迎えました。
多くの方々に支えられてここまで来ました。
仕入れ先には、端材1本でも売ってもうような、そんな小さなお付き合いでも辛抱して頂きました。
皆さま、本当にありがとうございます。
2010年3月10日。
bacanaと工場をシェアするという形態で、作ることしか経験のなかった29歳の職人が独りで始めた小さなブランド。
オリジナルブランドの推進に全力を挙げ、初の個展を2014年2月に茅ヶ崎で開催、3月に札幌ステラプレイスで二週間のリミテッドショップを出店。
ところがこれをピークに自社ブランドは抑え、取引先のブランドの製作を一気に拡大。
毎年仲間を増やしながら住宅系から保育園などの施設系、ホテル系、店舗系まで何でも受注。
現在、工場では何件もの案件の製作が同時に進み、パートタイムの女性たちも含めて10数人が活気よく製作に励む。広かった工場はいつの間にか手狭になり、売上は実に創業時の15倍にも。
しかし、急成長するクリエイティブ業種の若い会社に暗黒面はつきもの。もちろんgcwも。
それでも、週に2回のノー残業、毎月第一水曜午前中に体育館を貸し切ってのスポーツも死守。
終業後に一杯飲みながら事務所のプロジェクターで映画を見たりプレステしたり、仲の良い笑顔の多い職場。
やる時はやるし余裕のある時は昼間でも遊んでしまう。訓練校の卒業制作展なども、工場を閉めて皆んなで見に行ってしまう。
普通の会社ではないけれど、気持ちのアップダウンやその場の勢い、様々なイレギュラーを受け入れて楽しんでしまう。ものづくりの現場に遊び心は絶対に必要。
しかし業務時間外でも常に自己の向上のために学ぶこと、チームプレイに貢献するような言動を求め、規律を重視。
ミス発生の際には全員で原因を検証し、再発の予防に努めつつもミスした一人を責めず、全員の問題として共有し、皆で乗り越える雰囲気に。
それぞれ何かしら輝く長所を持った魅力的なメンバーが集まり、自由闊達な雰囲気の会社になった。
そして、まずは次の10年。
もはや製作の打ち合わせや資材の発注はもちろん、見積もりから金額の交渉、受注の決定まで工場の全権を担う工場長の粟村が夏に東京で独立。
工場は持たずに特注家具の製作管理と現場管理を行う会社を立ち上げる。
gcwの東京の窓口ともなってもらい、重要な取引先となる。
gcwにとって短期的には重大な損失だが、無限の可能性をもたらしてくれる。
残るメンバーは職人のなんと半数は技能五輪のメダル保持者と実力も十分。
昨年オープンさせたショールームをいよいよ本格的に運用し、停滞していたgcwブランドの推進も加速させたい。
ワークショップなどのアクティビティの企画も継続して開催し、一般社会とのコミュニケーションも展開してく。
新たな方向性の製品開発も行い、家具製造業の背景を持った新たなビジネスへの挑戦も意識する。
自分たちを、製造現場を、工場の皆のものづくりを楽しむ心を何よりも大事に、次の10年も立ち止まらず進んで行こうと思います。