2012年1月20日金曜日

木材って

HOMESさんのベッド。

今回は全部ウォールナット。




今回もカットで材を購入。


少し製材の事。

たとえば、ベッドのサイドレール。長さが2メートルもある。
製材は一般的に、厚みが決まっている。今回は34ミリを使うのだけど、34っていうのは、丸太を挽いた時の寸法。乾燥をかけて収縮しているし、乾燥の際の狂いで反ったりしている。
それを鉋盤で削って平らにするのだが、だいたい27ミリに仕上げるのがいいところ。

つまり、7ミリは粉にするってこと。厚みを決めるだけで、実に20パーセントも削らなくてはいけないのだ。



手押し鉋盤だけでもこの屑。


さて、もう少し計算。
サイドレールは2000×120×27。
使った製材は、たぶん2400×150×34くらい。

なんと歩留まり53パーセント。
半分近くが木取りで消失するのだ。

よく、端材利用なんて言うけど、300以下のものはほとんど使わない。
機械を通すのにも長さが無いと危険なのだ。


そもそもとても高級な木材。木材は、体積で金額を計算するのだが。
今回のサイドレール一本の場合。厚みの他にも、もちろん削りしろと切りしろ分として幅も長さも仕上がりよりも長くして買っている。


さて、計算。
買った木材を使う寸法に削り込むと、サイドレール一本で1200円分以上も粉にしなくてはいけないのだ。
高価になるのは当然だ。


ちなみに、たとえば椅子などは、加工中に欠損してしまうことが多い。
天然木という事は、繊維が通っていてそれは均一ではない。だからどうしても、材によって繊維で剥離して飛んでしまったり、大きな逆目がでたり。思わぬ節が出てきたり。
旭川最大手の工場のハイテク機械でさえ、ものによっては3パーセント程度欠損するのだそう。つまりそれは、100脚生産するためには、103脚分以上をラインに流さなくてはいけないということ。


木工業界の不効率は、もはや宿命なのだ。
そして木材で作るものが高価になってしまうのも、ある程度は仕方がないことなのだ。

だから、そうやってモノを作るからには、すぐに壊れないように、長く使えるように作らないといけない。長くこの世に存在するのだから、美しい形状でなくてはいけない。
そして、使い捨てないように、長く使うように大切に使用しなくてはいけない。

理解し合って良いものを作り続けよう。







3 件のコメント:

  1. こんにちは。

    ワタシは伊達市で趣味で木工を楽しんでいる
    素人ですが、昨年旅する木さんでの木工サミットで
    木村さんの講演を聴いて、それからブログを
    拝見し続けている者です。

    木材の歩留まりについて、計算したことは
    無かったので大変勉強になります。

    これからもよろしくお願いいたします。

    では〜♪

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  2. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  3. コメントをありがとうございます。

    お久しぶりです。また集まって交流したいですね。


    ひとり言の日記のように続けているブログですが、なにかフィードバックを頂くととても嬉しくて、大きな励みになります。

    こちらこそ、これからもよろしくお願いします。

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