2012年1月6日金曜日

チェリーのロングキャビネット

昨年のことだけど。
12月29日に、チェリーの3メートルの壁面キャビネットの取り付けをし、TVボードも一緒に納めた。

箱が3000、天板が3400弱。
横方向を意識して。木目も横目で、天板を飛び出させることで横の広がりを強調。
3000のツキ板は手配できなかったが、しっかりと木目を通したくて、真ん中から、1500で開くように、ブックマッチでツキ板を貼ってもらった。
キャビネット本体も、奥行き320。家具屋ならばみんな嫌がる奥行き。ベニヤは幅920だから、歩留まりが悪いのだ。
しかし、全部カット寸法での特寸貼り。細かく対応してくれる業者がいるのだ。実際にツキ板を見ながら、どう貼るか、どこを使うか打ち合わせをして。
後方支援してくれる会社があるからこそ、旭川では良い家具作りをしやすい。
ちなみに、「きわめ商会」という会社。興味のある木工関係者は、ぜひ一度問い合わせてみてほしい。





厚み35、長さ3400弱の天板。素晴らしい、羨ましい。





同じくチェリーのTVボード。






内側を削いで軽快と表情を。キャビネットと同じ形状。
ちなみに、僕のオリジナルチェア「HOUJI」の後ろ足の削ぎと同じ角度。



チェリーは、今はまだ柔らかい色だけど、日に焼けると濃い飴いろに。
その感じが僕は大好き。



今回は新築のお宅に納めさせて頂いた。
入居前にお話を頂いたのだが、非常に過密スケジュールということもあって、しばらくは不便でもそのままでとお願いした。
実は、図面や施工中の家を見てもなかなかイメージしにくいもの。実際にしばらく住んでみてから、家具を設えた方が使いやすいものになりやすい。
今回も、最初は窓右側には高さ2000位のトールキャビネットを、また向かいの壁一面にも収納を、とのお話だった。

僕からトールキャビネットはやめませんかと提案したのだが、やはりお客さん自身も必要ないかもと感じたそう。僕としては受注額が下がるけども、使い勝手も良く、部屋も広く見えて良かったと思う。





納品の後、お客さんにお茶をご馳走になりながらお話させてもらったのだが、とても心に残る話だった。僕の人生のテーマともいえる事。



お客さんは少し高齢のかたで、ご主人を亡くして娘さんのそばに引っ越してきた方。
ご夫婦ともとてもたくさん働いたそうで。
ずっと働き通しで、もう仕事やめて夫婦でゆっくりしようと決めた矢先にご主人は倒れたそう。

また、息子さんも、とても優秀でよく働く方だったそうだ。その息子さんが病気したのも働きすぎだろうと。

だから、僕たちに働きすぎるんじゃないよ、程々にしなさいって。そしてある程度で仕事は引退して、奥さんや家族とゆっくりすごしなさい。何の為に働くのか考えなさい。お金や財産を残しても何にもならないよって。



奇しくも息子さんは僕の父と同じ職業だった。

13歳の時に父が死んだとき、僕は仕事が殺したと感じた。
僕は父や祖父のように学業を修めて立派(?)になるんだとインプットされていた。

父の死で僕は解放されたけど、以来、僕は人生と仕事について、自分のシアワセについて、家族のシアワセについて考えることは命に関わることだった。

僕がいきいきと楽しく生きなければ、僕も家族もシアワセにはなれないと悟ったんだ。

だから、僕はものづくりの世界に入った。



2011年の仕事納めという節目の日に、こんな話を聞けて、改めてゆっくり考えることができたことは幸運なことだと思う。


ケガしたり体壊しそうだったり。しっかり省みないとな。


それにしてもよく思う。
然るべきお客さんに導かれているなと。




さあ、2012年もスタートだ。









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