2011年3月7日月曜日

木口テープ

そういえば、合板の木口について。


フラッシュなどの合板は、断面に芯が見えるため化粧しなければいけない。


そこでこんなこんな物も。

天然木を薄くスライスしたものをテープ状にした物。


それを接着剤を付けて貼りつける。


ローラーで押さえて。


余分をカット。
この道具は、2枚の木でカッターの刃を挟んで固定しているもの。

あちこちの会社を見学して歩いたが、ほとんどの職人が同じようなものを手作りして使っている。


後はサンドペーパーで面を取る。



中にはこのテープは安っぽいと言って嫌う人もいるのだが。

しかし僕は使う場所によっては素晴らしいとも思っている。
無垢材の挽き板を貼るならば、3ミリが一般的だが、その3ミリの厚みが見えるのが嫌なのだ。
扉などならば、額縁みたいにぐるっと3ミリの線が回って見えてしまうのだ。

あとはやはり、作業性が良いということも利点。

そして厚さ3ミリ挽き板は歩留まりが悪すぎる。鋸身が3ミリあるのだから、一枚分挽き板を割るのに、一枚分を粉にしているのだ。しかも仕上げの分厚く挽くから、歩留まりは50パーセント以下と半分以上を粉にしてしまう。


いろいろな人のいろいろな意見があるが、僕は一つにとらわれずに、自由に自分の思うように材料を使って家具を作っていきたい。

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