2011年4月20日水曜日

恩人

暗くなって、一人で作業してたら工場の扉が開いて。誰か業者さん来たなと思ったら

「りょーぞー!」って。

もう、すごい笑顔で。釧路の施設で働くタキモトさんだ!


彼は、高等技術専門学院の1期先輩。年は10くらい上かな?
しばらくは同じ寮生活だったこともあったのかな、いろいろ構ってくれたのだ。

そう、僕なんて高校を卒業したての18歳、家具に興味なんか無く、青春を謳歌することばかり考えていた。
木工には興味があったんだよ。でも、家具に興味ある高校生なんてそういないでしょう。

そんな僕に、本を見せてくれたり、札幌のインテリアショップに連れて行ってくれたり。1期上と、同期の仲間、みんな年上だったけど、僕を連れて行ってくれたのだ。

そして、楽しそうに、本当に楽しそうに木工やデザインの話をするのだ。
特に彼は椅子が好きだった。

彼は卒業制作で、チャイニーズチェアのレプリカを作ったのだ。

そして就職後も、よく話をきかせてくれた。
朝まで仕事して、家に帰って水のシャワーを浴びてまた職場に戻った話なんかを、ニコニコと話するの。

彼の人柄も、僕の見本。笑顔のパワー。圧倒的な努力家。


彼は、僕を素晴らしい家具の世界に導いてくれた恩人の一人なのだ。


だから僕も、笑顔でもって一生懸命、だけども楽しい木工や家具作りを年若い後輩たちに伝えたい。
厳しい企業の中に属していても、暗闇に入ることなく、家具作りの楽しさを忘れずに活き活きとしてほしい。
まだ業界に入っていない若者たちには夢を見せたい。苦しんでいる仲間達の励みになりたい。


彼のように周りに影響を与え続けて、報いたいと思っている

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