扉を付けて。
引き手をつけて。
引き手、じつはかなり検討した。
いいと思えるものが本当に無い。カタログ見ても質感などが全然わからない。しかも、産地旭川のくせにサンプルを見ることができるところがない。
しょうがないから、各社金物屋のカタログをじっくり何度も何度も眺めて、それから、これはと思うものを一つずつ発注。
金物って、実は結構高価。
届いたものをチェックすると、なんか嘘くさくピカピカだったり、アンティークかってほど痛んでたり。
新品のくせにメッキがすでにはがれてるとか、角の面取りがイビツだったり。
どうなのって、いちおう商社に聞いてみたら、面白い返答。
「品質言うなら、OOOO(他社)とかにしたら」みたいな話だったそう。
うーん、同じ作り手としても困ったものだ。
そんな中採用したのがこれ。
質感が良くて、つかみやすい。指先でつまむだけは力が弱い人は一苦労。これは、人差し指と中指でしっかり挟める感じ。真鍮色もあって、そちらもかっこいい。次回使ってみようと思う。
さて、金物話のついでに。
スライド丁番。
これは大変便利な丁番で、多くの家具に使用されているはず。
最大の利点は、扉を吊った後に前後左右に動かして調整できること。
しかしメーカー各社いろいろあって。
今回から僕が使うのは、左側。
大抵の家具屋は、右側のような感じ。
一目でわかるけど、座金が全く違う。
そう、左側は、取り付けた後に金物が少しでも目立たないように考えられているのだ。
欠点は、扉に丁番本体と座金を装着した状態で、キャビネットに取りつけができないこと。
でもそれは、作り手の問題。
数年前、ドイツのケルンに国際家具見本市を視察に行った。日本と一番意識が違うと感じたのが、金物の納まりだ。かれらは少しでもその存在を小さく見えるように配慮しているように思えた。
そんなわけで、以後僕はこれを使っていく予定。
ちなみに、使っている特注屋は本当に少ないと思う。少なくとも旭川では。
なんせバラで買えないのだ。段ボール一箱300個でないと売ってくれないとのつれなさ。
腐るものではないとはいえ、早くも不良在庫化の危機。
ということで、扉もののオーダー待っています。
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