背を、どうするか。
4本にしてみたり。
下の笠木を細くして上にあげてみたり。
ラダーにしてみたり。
うーん、悪くないなぁ。
これも悪くない、、、。
また笠木の幅を変えてみて。
やっぱり4本も見てみたい。
最初は5本も考えてたけど、多いな。
うん、こんな感じがいいかな。
座は、クッションを落とし込もう。革にしようかな。
さて、今度はこのモデルを、再び図面にフィードバックしなくては。
すこし強引なこともしてるし、ややこしい。
たとえば、側の組みモノは平面的ではあるが、それを後すぼみに組んでるから。
背が上にいくにしたがって狭くなってしまう。
ということは、背の接合部が直角ではない。
つまり、背の上端の稜線と、下端の稜線の長さが違うってこと。
それが嫌だから、あえて真っ直ぐにして組む。
背脚を無理やり、わずかに湾曲させて固めてしまうという魂胆なのだ。
椅子は、本当に面白い。
検討する余地が沢山あって。
ぜひ、今度椅子に座るときは、製作者の意図を感じてみてほしい。
なぜ、この厚みなのかな、この曲線なのかな、と。
そして椅子作りに莫大な時間を要することを知ってもらえたら。
このモデル作りも、たとえばあと3ミリ削ってみて、少し離れてみたり、近づいてみたり。
もうすこし横に配置してみて、また離れて眺めてみて。
うーんと考え込んで。また元に戻してみたり。
もう二日目。
今回の設計にあたって、改めていろいろと資料を見た。
そして思うことは、偉大なデザイナーたちの作品数の多さだ。
ウェグナーなんて、500脚以上デザインしたそう。
年間10脚やったって、50年。
500脚もやれば、名作も生まれてくるだろう。
そう、才能って、継続し続けて積み上げることができるという能力なんだ。
一歩一歩、焦らず確実に進んでいきたい。
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