2012年4月10日火曜日
ベッド納品
ベッドを納品した。
マットレスを合わせた画像を撮れなくて残念だが。
総無垢。道産ナラの着色オイル仕上げ。
鏡板の製作で思ったよりも苦労したけど、とても感じ良く仕上がった。
お客さんも喜んでくれて。
定番商品にしようと思う。
実はこのお宅は、少し前にオープンハウスをして頂いたお宅。
残念なことに、納めたテーブルの天板に割れが入ってしまって。
暖房が50センチも無いところに。
天板を触ると、熱が移っているのを感じるほど。
オープンハウスの最中に、ものすごい大きな音がして。
工務店の担当の方は外を見に行くほど。
まさかと思ってテーブルを見たら割れていた。
木材は、繊維の切断面から水分の出入りがしやすい。
その切断面をあぶると、当然収縮が。しかし、切断面に近いところだけが乾燥して収縮を起こし、離れたところは乾燥せずに寸法を守っている。
収縮したい先端部は、まだ収縮しない中央部が突っ張って、収縮力が内部を外側に引っ張る力に転じて材を引き裂くのだ。
その力は強力。昔は、大きな石を割るのに、まず小さな穴を直線状にあけ、そこに木の棒を挿して水を含ませ、木の膨張で石を割ったそうだ。木材の繊維の収縮、膨張の力は本当に強いのだ。
だから、この状況で割れてしまうのは当然なのだ。
このテーブルは家具センターで販売して頂いたのだが、説明不足だったのかもしれない。
基本的に家具センターは売りっぱなしでアフターもメーカー持ちなので、しっかりと無垢の家具の説明をするという意識が高くないのかもしれない。
なんにしても、お客さんが悲しむだろうことを思うと胸が痛む。
さしあたって引き渡し現在での割れは修理し、ほとんど気にならないように直したのだが。
来シーズンの冬本番の暖房で、おそらくまた割れると思う。
様子を見ながら、修理や改造して使い続けられるように関わり続ける覚悟だ。
あの素敵なご夫婦が悲しむ事を想像すると、僕も悲しくなる。
これ以上割れないように願うとともに、出来る限りのアフターをしていこうと思っている。
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