まだ全体の写真はアップしていない新作のチェア。
中富良野に新しくオープンするオーベルジュのダイニング用として機会を頂き、設計してきた。
しかし本来は、かなりの本数がなければ開発の負担を転嫁できないため、椅子の新規デザインはお受けしていない。
今回は僕の新しいオリジナル商品の開発と兼ねさせて頂くということで挑戦させて頂いている。
そのそもそものきっかけというのは、展示会の度にカンデハウスの長原さんにもっと作り込んだ製品が見たいとリクエストを頂いていたからだ。
ぼくはこの人が本当に好きで、喜んでもらえるようなものを作って見てもらいたかったんだ。
昨年から開発をしていて。
秋には完成していた原寸モデルを見ていて、年明けには工場まであれ出来たかって来てくれて。
だから、今日はその完成した一時試作を持ってカンデハウスを訪ねて。
一緒に椅子を眺めて。もっと良くするために沢山の意見を頂いて。
そのあとショールームを歩いて製品を見ながら沢山の話を。
工場もずっと歩いて、また沢山の話を。
本当に楽しかった。
そしてこれは、僕自身の夢の実現を見ているようでもあった。
一線を退いてゆっくりと隠居しながらも、若い人たちとものづくりを楽しむ事。
二十歳くらいのころに同じ飛行機に乗り合わせた時も、隣の席に座らせてもらって東京までずっと話をしてくれた。
まだ就職したばかりの僕にも、本当に快く接してくれて、横柄な感じは全くなくて。
「そうだよ、ものづくりは楽しいんだよ、苦しいし貧乏もしなくちゃいけないけどな」
僕と一緒。
歳なんてそんなに関係無くて。
一緒に、ものづくりを楽しむことができるんだ。
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