友人が言っていた。
今月の給料、手取り8万円台だよー。
彼は、工芸高校で15歳からもの作りに向きあい、高卒からずっと家具屋一筋。もう15年くらいは実務経験がる。
話をしても知識は豊富で、たまに手伝ってもらえばさすがに動きも良く。
そんな彼が8万とは。しかも新婚で。
やはり狂っているのだ。
木工業界がなのか社会がなのかはわからないけど。
とにかく作ることが好きで、工場で一生懸命仕事をしているのに。
そんな作り手が沢山いる。
安心してものづくりができないではないか。
何のための仕事なのか、会社なのか。
生きていくためだけなら、こんな仕事ではなくてもいいだろう。
大事なことを見失って、仕事のための仕事、会社が存続していくための仕事になっているのではないか。
作っている本人達がシアワセではなくて、本当に人を喜ばせるものを作れるのだろうか。
こんなではみんな辞めてしまう。
技術も会社も産地も、全部人でできているのに。
経営者は皆言う。人は資産だとかなんとか。
その資産価値を自ら低くしているのに。
僕はまだ一人だけど、いつか僕が。
もの作りが好きで好きで仕方がないという若者たちが本当に楽しく、安心してその腕を磨き、腕を振るう最高の職場を提供していきたい。
想像してみる。
沢山の仲間達と楽しく、本気で一生懸命ものづくりをする毎日を。
必ず良いものが作れるし、作ってもらったものを全力で、多くの人に使ってもらうための努力をする日々を。
こんな楽園のような仕事場は、きっと永遠に与えられることはないだろう。
自分で、築きあげるしかないと思っている。
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