2013年11月5日火曜日

やりたいことだらけ

あの椅子、ようやくここまで。





図面を起こすところから始めて。

本当に苦しかった。
もう逃げ出したいくらい、難しくて、進まなくて。思っていた予定を遥かに越えてしまって、お客さんには迷惑を掛け続けている。
電話が鳴るのが怖くて、納期遅延が申し訳なくて。

それもようやくここまで来れた。

次は張り屋さんの番だ。
張り屋さんも苦労することは間違いないが。

僕がやってみたいばかりに、NCマンにも張り屋さんにも大変な負担をお願いしたが。


ここまで来たら。
余計に時間がかかってしまうけど、この一脚をちゃんと仕上げて。
木部製作も、やはり一度作ってみることが大事だ。
それは張り屋さんも同じ。

この試作の製作代がどうなるとかは考えないようにして、もう良いものを作る以外に道は無い。


さあ、この後追いかけて10脚製作、追加をもらえるだろうか。
いずれにしても、もはや利益どころの製作日数ではない。









新たなプロジェクトにも関わるかもしれない。
どうなるかわからないけれど、楽しみになってきてはいる。




その他にも、年末に近づいて業界はずいぶん混みだしたようだ。
有難い事に、製作協力の依頼があちこちから。

基本的にGCWは、ユーザーへの直販をメインにしているが、業者からの依頼も受けている。
外部のプロの考えた図面をもとに製作することは、重要な経験になる。
自分達のスキルアップのためにも必要な事だと考えている。

そもそも同業の先輩企業から依頼を受けること自体光栄なことだ。
旭川を代表するような会社だったり、日本有数のブランドからだったり。


もう、全部やりたい。
仕事が楽し過ぎて、体力が続けばずっと仕事をしていたい。


2013年10月31日木曜日

結果

夏に開催された「北海道の木の椅子 100人100脚展」のアンケートの集計結果を頂いた。

膨大な回答を集計して頂いた事に感謝である。


そのアンケートの質問 「欲しい作品は」。


その集計を、完全なデータとして提出して頂いたのだ。
全ての作品の得数とコメント、得数の順を1番から100番まで、非常に明快に。

全く。苦しい。正確に残酷に。
全て知ることは、本当に苦しいものだ。

僕はいつだって上位一割を目標にしているけれど。
それでも多くの方に支持して頂いたことに嬉しさも感じているけれど。




12年前、2001年9月。
技能五輪、国際大会。韓国で。
国内の大会での優勝を受けて進出。
日の丸付けて、町長市長から順に最後は総理大臣、皇太子まで表敬訪問を重ねて。

二十歳のころの全てを費やして臨んだ。

もう何人中の何位だったかも覚えていない。一番したから二番目だった。

採点基準、各部門の点数と、それの得点、そして総得点、総合順位が全員分発表される。
優勝者から順番に最後まで、全く明確に並べられるのだ。

競技が終了した瞬間からわかっていたけど。
改めて残酷な結果を突きつけられた時の苦しさは、表現なんてできない。

挫折。



思い出すなぁ。トラウマだ。



本気で取り組むからこそ落ち込むもの。
その結果を逃げずにしっかりと受け止めて、だけども落ち込む自分を許容して。



さあ、また椅子を設計しよう。


2013年10月30日水曜日

コーナーソファ

クッション部分の製作が、木部完成後に合わせながらしたいと言うことで遅れていたコーナーソファ。

待ち焦がれていた甲斐あって。




本当に苦労して設計した分、嬉しくなる。

背のクッションはL字に縫製している。
座と背のツートンカラーも絶妙。69色の中からクライアントが選んだのだ。












数日前のブログで掲載したとおり、アームレスソファと並べて使用する。

座はマイナス2度の傾斜を。二方向に傾斜するから、コーナー部分の奥の納まりをどのようにするか、非常に悩んだ事は述べたけど。
だから世の中のコーナーソファはほとんど座の角度は水平だ。

座のクッションの下はラダー状。そこに苦労と工夫が凝縮している。
解決させて見れば、とても簡単な事だったのだけれど。

せっかくなので、同業の皆さまにも悩んでもらいたいので伏せておきます。



それにしても見積もりを失敗。
とても苦労したのだけど。椅子張り屋さんの請求もコワい。



しかし楽しいな、家具作り。



2013年10月29日火曜日

覚悟

先日、旭川家具工業協同組合の大きな会議があり。

そのあとの懇親会で、新規加入の所信表明をさせていただいた。
加入にあたっては、匠工芸の桑原社長とメーベルトーコーの笠折社長に推薦状を頂いた。

桑原社長には、勤めていた時に組合の椅子部会に出席させてもらっていた時から特にお世話になっていた。
桑原社長は、前職場を退職後に退職の報告に伺った際、笑顔で怒られた事が思い出だ。
独立後、家具センターに製品を展示させていただけるようお願いした時も、とても力強く応援して頂いた。
笠折社長には、2006年か7年に会社からケルンメッセに視察に行かせて頂いた時、滞在先のホテルを相部屋にさせていただいて以来、お世話になっている。


そして伝統ある旭川家具の皆さまに暖かく迎えて頂いたことがとても嬉しい。


たしか25歳の時、「旭川家具産業の歴史」という本を読み、その淡々として面白くない本を読み進めながら涙が出た時から、僕は強烈な旭川家具の推進者である。
組合には必ず加盟して、旭川家具のブランドの真ん中で活動したいと思っていたから、創業から3年半、待望していた。



「ひとつも不安に思っちゃダメなんだぞ、全部出来る出来ないことなんか何も無いと思ってひたすら前に進むんだぞ!すぐ後ろはもう崖だからな」




また、まだ時期は調整中ではあるが。
Bacanaとの工場の共同運営、工場シェアを特色の一つとしていた我々だが、その体制を解消する事に。
Bacanaはその活動を大幅に縮小し、改めて原弘治氏をGAUZY CALM WORKSの工場の責任者として招聘することに。
GCWの直販部門を伸ばそうと大きな決断をしてもらった。
今後僕はフロントマンとしての営業の割合を強め、生産を原くんに守ってもらうという体制で走ることに。

その報告もこの機会にさせていただいた。


旭川という地方都市で積み重ねられたものづくりの歴史を引き継いていくことに誇りを持ちながら、突き進んでいきたい。

2013年10月23日水曜日

キッチンパーテーション キッチンシェルフ

7月1日納品。
キッチンパーテーション。









水に強いように、内側はメラミンで。
ということは、色で遊べるということ。
クライアントに提案したところ、即決で青を。僕のイメージもまさに青。

そのパーテーションにお箸とスプーンなどの収納も。









キッチンシェルフ。ポリ合板、付け面のみ無垢材。
電気製品の寸法を測って。
3連になっていて組み換え可能。
炊飯器のところのみスライド棚。

スライドさせた時にひっくりかえらないような工夫も。



まさに特注というような仕事を。
ピッタリに製作したとはいえ、納品の時はちゃんと入るかドキドキしたりして。



追加でダイニングテーブルのオーダーも頂き、現在製作準備中。

楽しみだ。

2013年10月19日土曜日

冬支度

長い冬、雪の季節はすぐそこだ。
その前に、いろいろと準備が。

その一つが、屋根の補修。
昨冬はスガモリでひどい目にあっているし、夏の夕立で恐ろしいほどの雨漏りもした。

大家さんとの交渉で、渋る大家さんに「塗るのは僕らでやるからペンキは買って」がそのとおりになって。しばらく前にペンキを買ってくれていたのだが。
忙しいのとやりたくないのでずるずるしていたが、いよいよタイムリミットが近づいて。

もう晴れる暖かい日もきっとわずか、とうとうやらなくてはと、、、。





まず、この安心感のあるはしごで大家さんの倉庫に登り。





奥に見えるこれまた頼もしいはしごでさらに上、工場の屋根へ。



シーリングうってみたり、アルミテープ貼ってみたり。



ペンキをローラーでころころと。
軒先ぎりぎり、コワいコワい。





隣を見れば、あらら大家さん。
そっちの棟はもとのわれわれの工場。半分で仕切っていた反対側も家具屋さん。

なんだよ、大家さん、塗れるんじゃないか、こっちも塗ってくれよ。




「大家さん、大変だね。この屋根いつ塗ったの?」

「んー、忘れたわ。10年前くらいか??」

「もうずいぶん傷んでるよ!」

「もう年とって手入れできないから、お前ら来るの待ってたんだわ、若いヤツらペンキ塗ってくれるから!」

「いやいや、待ってるうちに年取ったんでしょ!」




「お前ら違う、二列づつ塗れ、下から上にだー。ひだのとこは刷毛で塗ってよ、そしたらローラーだー!刷毛は貸してやるからよー」



うるせぇなぁ。




でも僕は大家さん大好きで。
普段からなんだかんだ面倒見てくれて、業界の昔話は面白くて。

大家さん、たぶん75歳くらいか、ずっと元気でいて欲しい。

2013年10月17日木曜日

H-SOFA 3P

好評をいただいているH-SOFAの3シーターを。







製作は圧倒的に2Pが多いが。3人掛けになって幅広になると、豪華さが増す。

基本的には2Pと同じだが、一度に3人座る事をふまえて補強している。
前幕板を5ミリ広くして、内側に鉄板を仕込んでいる。


さて、ツートンカラーのシーティングの評判はとても良いが。
しかし単色の潔い美しさも。

カバーリングタイプなので、替えのカバーを購入頂けば季節や気分で衣替えを。
部屋に占める面積が大きいので、カラーを変えることによって部屋の印象は大きく変えることができる。

ファブリックは全70色程度。組み合わせは無限だ。



納品は実は7月。
暑かった今年、凍える今となっては懐かしい。