2013年7月3日水曜日
楽しみながら作っていたい
「どうなりたいの??」
よく言われる言葉。
卸しもせず、店舗も持たず、ネット販売も乗り気じゃなく。
かと言って、既存の家具製造ビジネスに乗って生産に専念して販売を外部委託、もしくはOEM生産する気にもならず。
「借金して一気に事業拡大すべし」
「突っ走れるのは若いうちだ」
「そのまま工房作家として一人二人で老いていくのか」
確かに、その通りだ。
しかし、なんの為に事業拡大する?
なぜ利益が必要?
沢山投資して沢山人を雇って、死に物狂いでビジネスをして、そして得た利益で何をする?
沢山儲けて、そしたらゆっくり家具作りできるでしょって、まさに本末転倒。
僕の夢、目標は死ぬまでものづくり、家具作り、木工を楽しむ事。ものづくりをしてシアワセになる事。
それが第一なんだ。
楽しめなければやらない、苦しさの方が多くなったら辞める。
そしてそれを、多くの仲間と共有したい。
ものづくりは一人より大勢の方が楽しいから。
だから僕は、共に働くスタッフが楽しくシアワセになれるようにしなくてはいけない。
もちろん、好きな事を楽しく仕事にすることは楽なことではないし、甘やかすことではないけれど。
ではどんな家具を作ったらシアワセになれるか。
一所懸命作って、使ってくれる人が本当に喜んでくれた時だ。
適当に作って、それが売れてお金をもらったって僕はシアワセになれない。
「使う人のため」が至上ではなく、使う人が喜んでくれてシアワセを感じる「自分のため」が最も大事なんだ。
だから僕の意識は、商品を売ろうと外に向かうよりも、楽しめる現場を守るよう内側に向かっている。
ものをつくる自分達の、感情的な部分を大事にしたいんだ。
今後もっともデザインしなくてはいけない事は、スタッフの働き方、組織の運営の仕方だ。
だから慎重に、見極めながら。
だけど拡大志向で、仲間を増やして多くのものづくりに関わりたい。
若い人間に、スピードを持って急成長を望む先輩方の期待は有難いばかり。
だから時には慎重すぎるように見える僕にいら立つ事もあるかもしれないけれど。
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