明日、納品予定。
とてもシンプルなデスク。
小学生になる息子さんに、とオーダーを頂いた。
子どもが家を出るときには持たせたい。
いらないと言えば自分で使うそう。
大変な決意を持ってオーダーして頂いた。
僕は、子どもも大人も使えるように考えた。
天板が昇降する必要はないと思った。
ただ美しいデスクを。
モノを買う時、
「長く使うんだ」
と覚悟を持つことは大事なことだ。
当然、作り手も覚悟がいる。
長期使用に耐えうる強度を持たせること。
長期間、愛され続ける形状であること。
作り手は、大事に長く使ってくれると信じて、一生懸命、丁寧に設計し製作する。
使い手は、心をこめて作ってくれたんだなと感じながら、しっかり作ってくれたんだなと信じながら、丁寧に長く使用する。
とてもシアワセな関係で、そして必ず素晴らしいものが製作されるだろう。
何かあったら捨てればいい。とりあえず買って、また買い替えてもいいや。
どうせそんなに長く使わないんでしょ。それならこんなもんでいいや。
こんな関係性でのものづくりでは、自分も相手も、誰もシアワセになれない。
本当にいいものが生み出されるはずもない。
真のものづくりは、桃源郷で実現する。
理想はね、本気でそう思っている。
こころ通ったものづくりを続けていきたい。
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