デスク製作中。
脚を例に少し、木目の話。
ナラの角材。
タケノコ状の木目が見える。この木目を板目という。
同じ材の横の面。真っ直ぐな木目。柾目という。
ナラ特有の斑も見える。斑は柾目に表れる。
この材の切断面。
なんとなくわかるだろうか。左下の方向が、丸太だった時の芯。
そう、板目と柾目は、丸太から板の挽きだし方で変わるのだ。
年輪の同心円に対し、放射方向にカットした面(左上の面と右下の面)が柾目に、
接線方向にカットした面(右上の面と左下の面)に板目が表れる。
つまり基本的に、板目の面の横の面は、柾目となる。
板目の面の裏は板目。
もう説明が面倒になってきたから、特性だけ。
木材は吸放湿で伸縮するが、板目は柾目の概ね2倍動く。繊維方向では20倍。
板目材は反るが、柾目材は理屈でいえば反らない。
丸太から柾目を切り出すと、取れる材の量が少ない。
外材に柾目材は無い。
面白いよね、木材。
テーブルなどの脚。
たとえば正面は柾目、横は板目、板目ならタケノコを上向きにといった具合にそろえる。
椅子ならば。
木目が切れないように、幅広の材も多いし、後ろ足は板目材から取るのが普通。
ということは、正面には柾目がくる。
ならば前足がたとえ角材でも、正面は柾目にするべき。
とかいろいろと。
仕入れた材や状況によって、柔軟に対応するものだから、必ずしもではないけれど。
などなど、実は気を使っていることが沢山。
なにも考えずに作業すれば楽なもんだけど。
組んだデスクの足回り。
我ながらシビれるフォルムだ。
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