2012年12月25日火曜日

厳冬

今朝は旭川市内でも氷点下20度を下回ったそう。

夏には30度を越える旭川、半年間で気温差50度以上を体験出来るなんて幸せ。
雪も多い旭川、季節は劇的なくらいに移ろいで。





雪や寒さを憎む北海道人も多いけど。

自分達だけの特権だと思って受け入れよう。

白く美しい雪景色、清々しい冷気、サラサラの雪、巨大な氷柱。
吸音する雪の、雪の降る音がするような不思議な静けさ、夜の雪明かり。


雪かきだって、腹いっぱいできるのは北国だけ。




それにしても、今朝はさすがに様々な障害が。
僕の愛車のポンコツハイエース、バッテリー障害でエンジン始動せず。

阿寒への納品も控えているし、バッテリーの入れ替え4万円。

車屋さんも大忙しで、今晩は12時には帰れなそうとのこと。


うちは大丈夫だったけど、あちこちから水道凍結、ボイラー凍結の悲鳴が。



そして僕は極度の末端冷え性。
毎年シモヤケに。

特に足が。
冷え性と言うと、とにかくずっと冷えているような印象だけど。

そうじゃなくて、汗を沢山かくんだ。
そして汗で濡れた後に、猛烈に冷えてくる。

だから、汗をかくたびに少しずつ靴下を脱いでいって、かかとまで来たら新しい靴下に履き替えて。
一日で何度も履き替える。

靴も2足を履き替えながら、ストーブで乾かしながら。


服装も、僕なりの対策を。

タイツに防寒のズボン、腹巻きして腰のところにホッカイロをふたつ。
ヒートテックに長袖Tシャツ、薄手のセーターにブルゾン、背中にホッカイロで最後にパーカー。

腹巻きがとっても重宝。
そして今シーズンから腰痛対策の為に使い始めたホッカイロが大活躍。

まるでストーブを背中に背負っているみたい、暖房の温度を下げても大丈夫なくらい。




さあ冬本番はまだまだこれから、新しい工場では初めての冬、乗り切れるかな。


 

2012年12月21日金曜日

家具職人 見習い 募集

引き続きスタッフ募集です。

僕は一級家具技能士、職業訓練指導員の資格保持者。

作家スタイルのアトリエ系ではなく、メーカーを目指している。
作品ではなく製品を。

キャビネットも椅子も。

無垢も合板も。

多くを学べると思うし、経験者は大いに腕を振るえると思う。


条件などは相談を。






2012年12月19日水曜日

日々

毎日がどんどん過ぎていく。


連日の深夜帰宅でくたくただけど。
作業はなかなか進まなくて。

旭川の冬は、雪かきとストーブの薪運びだけでも仕事がどっと増える。

朝の工場前の雪かきだけでも30分以上は。
結構な運動だから、マイナス10度くらいでも汗をかく。


昼間には打ち合わせなどあったり、訪問者を迎えたり。
出荷のために梱包して伝票書いて。

納期ないのに製作工場が見つからなくて困っている業者に仲間を紹介したり。

寒いのにお茶をひっくり返して熱かったり。

設計中に細かな納まり考えてたら寝てたり。

気付けばパソコンがシャットダウンしてたり。

設計も進まなければ、見積もり依頼を頂いているお客さんにいつまでも見積もりを提出出来なかったり。



毎日本当に楽しく精一杯家具製造に励んでいます。

少しでも早く製作してお届けしたいのに、お待たせしてしまって申し訳ないです。
お見積りの依頼や設計の依頼を頂いているのに、いつまでも返答できなくて申し訳ないです。

スタッフの募集をかけているものの、なかなかお互いの都合が合う方に出会えず、状況を改善出来ずにいます。

しかも経理を担当してもらっている妻の再就職先が忙しく、こちらの方に来ることもできず。
伝票は山積みで資金繰りも曖昧だったり。



多少の無理は承知で日々努力していますが、沢山の方々にご迷惑をお掛けしています。

皆様のご理解を、どうかよろしくお願いします。



2012年12月14日金曜日

チェア試作中

夏前から取り組んでいるチェアの新作の開発が、ゆっくりではあるが進んでいて。




この座板の開発を旭川工芸センターに依頼していたのだが、まず形にしてくれた。


うーん、イメージ通りだ。ニヤけてしまう。
さすがNC。

全然わからないけど、このデータの作成だって簡単じゃないと思う。
担当してくれた職員にこそ、本当に感謝だ。





さて、いよいよ刃物も発注し本製作へ。
楽しみだ。




2012年12月13日木曜日

スタッフ募集

スタッフ募集します。

条件などは面会時に。



GCWは個人客をメインに、設計製作を。今のところ無垢材が中心に。
ファクトリーメイトのBACANAさんは、業者取引がメイン。店舗什器などが多く。


いろいろな仕事を見ることができるので幅広く学べます。

今後も拡大志向なので、独立して営業や経理に向かないと思っている職人など、大いに活躍できると思います。思いっきり仕事ができます。


くわしくはお問い合わせを。

2012年12月6日木曜日

クリスマスフェア

旭川家具センターでクリスマスセールが。

今回初の試みで、フォルクスワーゲンと大西時計店、アパレルのBREEZENも出展するそう。

12月8日9日。お時間のある方はぜひ。
GCWは零細のため、基本的に値下げ等はありませんが、会場にて精一杯商品の説明を致します。

8日午前中は会場にいませんのでご注意を。
それ以外はずっと会場にいる予定です。

ご来場をお待ちしています。




クリスマス画像.jpg







さて、相変わらず寒い工場。

薪ストーブ移設に伴って、煙突の設置もお願いしていたのだが。

「11月10日までになんとかする、納期は守る」

と鉄工屋さん。




たしかに10日に煙突だけ持って来て。


バカ野郎、置いて行ってどうすんだ。
壁にヤグラを溶接してくっつけるのは12月のなか以降。

僕らは「煙突」が欲しかったんじゃねぇよ、、、。


ビールを1ケース持ってお願いに行き、とても気分を良くしてくれたおじさん、だけど来ず。

困り果てた僕らだが、それでも憎めなくて、結構好きな鉄工屋さん。




結局、いつだって自分達がやることになるんだ。


とにかく仮にでも煙突を設置しようと。
大家さんの物置から華奢な煙突2本引っ張り出して。

断熱のグラスウールを穴に詰め込んで、とくわからないアルミの棒を添え木にして針金巻いて。


つらら落下の恐怖と闘いながら。
垂れてるヤツらはまだましで簡単に落とせるんだけど、その根っこの塊は凶悪、直撃したら、、、って事は考えずに。


固定するのに肘木出さなきゃだけど、強度がなぁと。
三角構造にしないとな、めんどくさいなと考えてたら。

Bacana原くんが名案?を。

脚立で良くねって。


もう見た目とかじゃなく、生きていくことに必死な僕ら。
雨交じりの雪に打たれながら。
梯子掛けたり何だりして、、、もう凄惨。



さあ、工場を温めてがんばろう!

2012年11月26日月曜日

旭川家具の支え

札幌のSYMBIOSISでの展示会も無事終わった。


お越し頂いた皆様、ありがとうございました。

訪ねてくれた友人、知人の方々、ありがとう。


展示会の楽しさの一つは、知り合いのみんなにも会えることだ。
もちろん仕事だし、売り込みもしたいけど。

応援してくれてるみんなに僕の仕事を見てもらいたいし、説明したいし、近況を報告したいし、聞きたいし。



今後もよろしくお願いします。









さて。
今年も旭川の工芸センターで木工スクールが開催され。
椅子の講習だ。

全部で7回、本当に悔やまれるが2回欠席してしまったが、今日がその最終日だった。



今年も講師は木魂の服部さんと、工房橅の中村さん。


今年もとにかく楽しかった。
勉強になった。

日本有数の家具メーカーの技術の中枢だった人が、まさに惜しみなく情報を提供してくれるのだ。

それも大変な準備をして。

僕は勤めていた時には神戸の大学に講師として行ったことがあったが、その時でさえ大変な労力だった。
どうやったら理解してもらえるか、どんな質門がくるか。どんなサンプルを作るか、どんな順序で進めるか。

情熱が無いと、こんなに緻密に準備なんて出来ないんだ。


また、それが工芸センターという市の機関が開催しているということ。

今回も11時近くまで残って話していた事もあった。
工芸センターとはいえ、市の職員が最後まで付き合ってくれるのだ。

工芸センターにはそんな気持ちのこもった、地場の木工という産業支援に情熱を注げる職員が沢山いる。また、そういう文化が根付いている機関なのだ。


こんなことって、奇跡的だと思う。


旭川には工業技術センターという鉄工関係の支援施設もあり、僕は真鍮の金物の開発の協力を依頼したことがあったが。
民間の工房を紹介するだけという、一歩も二歩も踏み込む工芸センターとは根本的に姿勢が違うと感じた。


だからこそ、工芸センターのような積極的に民間を支援するという文化を持った市の機関は、旭川や旭川家具にとってまさに財産であり、宝物だと思う。

また、旭川家具の若手に、自分の経験の全てを伝えたいなんて気概のある職人がいるということも、大変な財産だ。


僕は、しっかりとそれを受け止めて引き継ぎ、さらに発展させてまた次に伝えたい。

さしあたっていい椅子を作って、作り続けて報いたいと思う。

2012年11月24日土曜日

新居紹介

引っ越し後の新工場の紹介を。
 

 

いつの間にかすっかり冬。
雪かき大変だな。


2階倉庫部分への搬出入の為のエレベーター。
僕らがこんな設備の付いた工場に引っ越せるなんて、、、。

外っていうのが難点。雨、雪、、、。


入口からなかを覗く。


自慢の青い床。80坪の工場。


広々。これがこれからの僕らの戦場。
家具作りし放題だ。


現在の最大の悩み。
この時期鉄工屋さんの繁忙期で、煙突工事に来なくて薪ストーブが稼働できず。

だいぶ値切ったものだから、いつになったら来てくれるものやら。

壮絶な寒さに、貸して頂いたパネルヒーターで立ち向かう。
一日18リットルの灯油をがぶ飲みし、しかし工場は暖まりきらない。

終日一ケタ温度での作業を強行中。
21世紀の、世界でも先進国での話です。


工場ど真ん中、2階倉庫内に設置した事務所への梯子。
アジトっぽい。


そんななかでも製作はコツコツと。



50万円をかけたトイレ。
泣けるぜ。

配管と便器のみで、他の部分は全て自分たちで。
時間が無いからとりあえず壁で囲って、ドア付けて。

そもそも、隣にいる大家さんのトイレ貸してくれるって話だったのに。
こっちが引っ越す気になったらやっぱりヤダって、トイレ自分で付けてくれって。

トイレ一応でも出来たら、大家さんトイレ貸してくれって勝手に使って。
そもそも工場が南北に繋がってるからって、大家さん勝手に工場内を道路のように行き来して。

おはようございます、って僕の挨拶に、おうって手を挙げて。

爺めっ、と思いながらも憎めない大家さん。



反対側の出入り口。

旧工場は完全に北向きだったら、憧れの南側、太陽の光。


逆側ファサード。
左手に大家さん建築のボロ小屋。右手には大家さんのトラックの駐車。



気を取り直して。
エレベーター側入り口横から、2階への階段。

手すりが右側にあるのは完全に謎。

階段凍って滑るだろうし、危ない予感。




階段登りきって。
ああ、もうこんな季節なんだな、薪ストーブも無いのに。




2階内部。
この扉が全開してエレベーターに。

扉は隙間一杯の鉄板だから、まあ2階は外みたいな寒さに。



このビニールの隔壁の内部が事務所。
悲惨な感じが、しかし今は気に入っている。

初めての取引で訪れたベテランの経営者が、なんだか懐かしいよと目を細めて。


旧事務所の入り口ドア。

ファンヒーターを、FFストーブみたく設置して。
もちろん排気は内部、吸気のみ外部。




振り向けばあやしい一角。


そう1階との連絡梯子。

寒いとはいえ、全力で頑張っているストーブの熱が、この穴から上がってきてしまうので閉めている。

熱気球が浮くのもうなずける勢いで、風が上に吹き抜けるのだ。





新工場のご紹介でした。


床塗りから事務所の設置、トイレの設置、物の移動、、、。
あっという間に一か月が。


昨日は結婚記念日ということもあって、9月16日以来の一日休暇を取ったが。

もう毎日やることが山積みで、深夜までここで過ごす日々。

展示会もあって大忙しで。



デザインしたり、図面を書いたりが大幅に遅れています。

お待たせしてしまっているお客様の皆さま、製作を楽しみにして頂いている皆様、大変申し訳ありません。


ようやく新しい工場にも慣れてきて、作業もはかどるようになってきました。

今年もあとわずか、最後まで走り抜きます!





そしてスタッフ募集、見習い募集中です。

















2012年11月15日木曜日

MADE IN JAPAN展

札幌、MADE IN JAPAN展に出品中です。




space SYMBIOSIS札幌市中央区南2条西4丁目10-6
SYMBIOSISビル 1F(西向き)

詳しくは http://www.mijapan.info/









17日と25日は会場にいる予定です。
お時間のある方はぜひ。




デスクは今回の新作。
デスクワーク時はイライラしたりで脚を組みかえたりが多いので、
脚の空間を大きく取りたいために一般的には多い天板下の引き出し、幕板をあえて無くして。

その分、天板下の内部が晒される為に裏側もきっちりと仕上げて。
引き出し部も、天板奥行き600に合わせずにあえて400に。

横から見た時に視線が透けて軽やかに見えるように。

いつだって軽快さを意識して設計している。


一緒に展示させて頂いている他の製品も素敵なモノばかり。

ちなみに佐渡のみそ屋さんは、旭川の技専で共に家具作りを学んだ仲間の嫁ぎ先。彼女も最初は家具メーカーに就職したのだが。
こんな形で共演できるとは思いもよらず、本当に感慨深い。





引っ越しと展示会が重なって超多忙で。
毎日深夜1時2時まで、もうずいぶん休みも無く。

設計などのヘッドワークが滞りがちで、沢山のお客様にお待ち頂いていて本当に申し訳ありません。
新しくデザインを起こす余裕があまりなくて、かといって適当にこなす事もできない性分なのです。



スタッフ募集。見習い募集。




2012年11月2日金曜日

いよいよ

ようやく引っ越しも落ち着いてきた。

とにかくご飯の時だけでも暖くに食べたいし、二階の窪みに事務所を仮設して。
旧事務所の入り口ドアだけを移設して、壁はビニールで、電灯を配線して。

まさに掘っ立て小屋。

先進国とは思えないような感じだけど、得難い経験を積んでいるとおもう。


さて、これからあと20度くらいは温度が下がるけど、乗り切れるか

さて、不手際は沢山で。
まず電話。転居に伴う電話線工事が、連絡してから二週間もかかるとは知りもせず。
来週まで電話はつながりません。FAXも不通です。

同じ理由で、ネットもきれたままです。
メールはiPadで見れるけど、ブログに写真をアップロードはできない。

電気も、困ったことが。
工場の配線を依頼した電工屋さんとのコミュニケーション不足からか、転入の手続きができてなくて。だからもちろん契約アンペアも低くて、蛍光灯を全部つけただけでブレーカーが落ちる。
こちらも来週に工事。


それでもこれでなんとか工場を稼働させることができそうだ。

沢山のお客様にご迷惑をおかけしています。
長らくお待たせしてしまっています。


より良い環境で、より良い家具を作ってお返ししたいです。


2012年11月1日木曜日

未だ引っ越し中!

まだまだ引っ越しのただなか。

もう何日目だろう、早く思いっきり仕事したい。


みんなにお手伝いをお願いした週末の二日間には、のべ20数人の方々が応援に駆けつけてくれて。

本当にありがとうございました。

みんな忙しいのに、2時間くらいでも良ければなんて言ってくれて、時間を作って来てくれて。
ちょっと様子を見に来たって差し入れを頂いたり。


来てくれたことがとても嬉しくて、みんなでする作業も楽しくて。



月曜からもずっと引越し。
毎日こんな時間まで、、、。


不手際もあって、電話とネットも不通で。
ストーブも2週間くらい使えない。


とにかく頑張って、まずは工場を再開させなくては。
がんばろう。






2012年10月27日土曜日

電話、FAX不通!

明日から本格的に工場の引越しを。

しかし、通信回線の移設の手続きを忘れてしまって、しばらく工場の電話、FAXが通信不通になりますのでご注意ください。

ご連絡は携帯電話やメールでお願いします。

工事は11月5日なので、おそらく6日には繋がると思います。

よろしくお願いします!

2012年10月25日木曜日

卒業製作

実家に高等技術専門学院の卒業製作作品がある。








2001年、まだ21歳になる前に設計、製作したものだ。
懐かしい。

当時、精一杯やった。
もちろん今思えばもっともっとできたとも思うけど。

籐は、手編みした。
もしかしたら一生に一度しか手編みに挑戦出来ないかもしれないと思い、編み方も研究して。


恩師に言われた講評を覚えている。

「作品のデザインや作りがどうこうより、編みに、挑戦してやり遂げた事が最も評価できる」



最近の旭川の学院の卒業製作に、「挑戦」を感じない事が残念でならない。
まだ高校を出たばかりの若者たちに、自分から挑戦する気持ちを期待するのは難しいかもしれない。
僕がそうだったように、指導員が「挑戦」へと導いてあげてほしい。
挑戦する姿勢が技術を向上させ、新たなデザインや考え方を育て、新たなビジネスのモデルを模索し、そして業界を変革させることに繋がる。



ちなみに、この椅子の編み。
背の長い部分なら、一本を編むのに15分程度かかったのを覚えている。
わずか4本でもう1時間。
天然素材だから材にムラがあって、最後に引っ張ったら切れる事が何度も。
そしたらその籐を抜いてやり直し。とっさの怒りでアパートの壁を破壊したのを覚えている。

提出期限が決まっていて、業界に入る前にもはや完全に徹夜した。
飯も食わずに一気にやるから、ラブサイケデリコのファーストアルバムが連続で15周くらいして。
今でも収録曲を聞くと具合が悪くなる。


思い出のあの頃が、もう10年以上も前だなんて。
あれから楽だった記憶は全くない。

しかし確実に経年変化し、独特のツヤのでた肘の部分を見ると、まるで自分の歩みを見ているようで感慨深い。

引っ越しのお手伝い

今週末、27日28日に工場の引っ越しをします!






床面積60坪程度の現工場から、すぐ隣の80坪×2階、駐車スペース6台分くらいに引っ越しを。

資材やらなんやらで絶望的な物量が。
皆様の助けが必要です!少しでもいいので助けて下さい!!


あわせて見習いなど一緒に働く仲間も募集中、声をかけてください。

2012年10月23日火曜日

帰旭しました

旭川に帰った。

本当に忙しかった。
しかし沢山の人に会えた。

スケジュールを合わせて打ち合わせをさせて頂いた皆様、ありがとうございました。
とても暖かく迎えて頂いた。

正直、強い人見知りということもあってとても緊張する。
しかし、最初に顔を合わせた時のお客さんの表情、雰囲気が笑顔で柔らかくて。
暖かく迎え入れてもらえたと感じた時、安心感はなんと表現したらいいのか。

僕のお客さんは、本当にうれしい事に皆さまがそうなのだ。


そしてそのあとの打ち合わせは決まって楽しい。
お話をさせて頂きながらも、ついついご自宅の室内を見渡してしまう。

どうしても高価になってしまう家具を検討してくれる方々だから当然かもしれないけど、インテリアへの関心が高く、キレイな室内であることがほとんど。

これから製作する家具も、丁寧に大切に使ってもらえるなと。いい家にもらわれていくんだなと思える。

工業化の進んだ現代ではなかなか体験できないこと。
作り手と使い手が関係を築いてから、ものを作るということ。
製作に気持ちが入るし、愛着を持って使ってもらえると思う。



工場移転もあって慌ただしいが、通常業務に励もうと思う。






余談。
僕は読書が大好きで。

今回の出張では4冊近くを読破。
普段ゆっくり読書の時間を取れないので、飛行機や電車での時間が楽しみだったりする。

旭川ー東京 間の飛行時間くらいなら一切の休み無く読み続ける。
かつてドイツに視察しに行った時は、10数時間の飛行時間中、食事以外は30分程度の休憩しかせずに読書を。同行者に呆れられた。

読書は、頭を開いて光を射す作業に思えたり。
または心を深く沈めて悩み込ませたり。

心を揺さぶって感受性を磨くことは、ものづくりにも反映されると思っている。

2012年10月17日水曜日

ペンキ塗り

ようやく新工場に手入れを。

床のペンキ塗り。
就職以来、勤め時代も独立後もコンクリの床しか知らない。



工場の床を青に。
なんて可愛らしい、プールみたい。


毎日の掃除が少しでも楽になればと。
毎日すこしでも気持ちよく仕事ができるようにと。


結局、Bacana原くんと二人で。しかも3回塗り。
実はこの前に下地も補修していて。大きな穴やひび割れを埋めて。

補修材の密着が良くなるように、全体をエアで飛ばして掃除機で吸って。
水をバケツにくんで何往復も、床全部を洗って。
補修材をなんと30キロ、ちょこちょこなれない鏝で。
そしてまた盛り上がった補修部分をグラインダで平らにならして。
粉だらけを再び掃除機で丁寧に吸って。

そしてようやくペンキ塗り、3回。

塗料と自分たちの労力考えたら大変な金額だ。

でも大家さんも喜んでくれてると思う。
僕らが本気で、そして物件も大事にして、しっかりと事業を継続する気合いも伝わっていると思う。




別に塗らないでもいいとか、そんなに手をかけたってとか言われるけど。
とにかくムダであろうがうまくいこうが、全力でやれることをやりきりたいのだ。


ものづくりはいつだってキリがない。完璧なんてありえない。
どこかで妥協する、もういいやって。そう思った時点でその仕事は終わる。
その地点はその人次第。
すぐに、「もう出来た完璧だ」って思ったら技術は伸びない。

僕と原くんは、その地点が似てると思う。
なかなか納得しない、しつこい。



さてさて、今月中に引っ越しを完了させなきゃいけないのだけど、まだ床しか触ってない。

これから電気工事とトイレの設置工事、そして機械類の移動などなど。


「引っ越すなんて、儲かってるんだねー。」
なんて言われたりするけど。

バカ言うな、儲かってないから引っ越すんだ。


現状維持は長い目で見れば必ず沈んでいく。
最大のリスクは自分自身が歳をとること。
若さは消費期限のある強力な武器だ。


不安や恐れは忍び寄るように湧き出るようにまとわりついてくる。


だけど大丈夫、自分にもお客さんにも偽ることなく精一杯ものづくりを続けていけると確信している。
全てを乗り越えていく力は、地道にしっかりと家具作りを継続することだと知っているからだ。






明日から22日まで出張します。
地元茅ケ崎に滞在しますので、工場を留守にします。


明日は札幌の納品2件打ち合わせ1件、そのあと旭川空港から羽田へ。
間に合うか?!






2012年10月11日木曜日

ダイニングテーブル ”THREE” イタヤカエデ 抽斗付き

好評を頂いて何度も製作させてもらっているダイニングテーブル”THREE”。

それの、イタヤカエデ(天板のみ、脚部などはハードメープル)、引き出しをオプションで。














天板はイタヤカエデ。
誰が見たって素晴らしいと思うだろう美しい仕上がり。
引き手は特注で作ってもらっているオリジナルの真鍮引き手。
デスクとしても使いたいとのご要望で、片方の引き出しはA4用紙と筆記用具が納まるように、もう片方はカトラリー等を入れるように。
底板のみ、当たりを柔らかくするために桐を。


三角を成す幕板の関係で、天板幅が1500以上からでないと引き出しは付けられない。


自分でも見とれる出来栄えだ。