椅子は、僕が以前勤めていた会社の製品。
僕が、デザイナーの図面から試作を作って製品化まで担当した商品。
初回ロットが確か40本で、何日も深夜までやった。
思い入れのある古巣の椅子と合わせてもらえるなんて、感慨深い。
そしてなんと、双子の女の子の居るご家庭で。学年もうちの子たちと同じなんて。
THREEのウォールナットは今回初めての製作。
節ありの材を手に入れる事が出来て、僕もとても楽しみながら製作できた。
天板の存在感はまさに圧倒的。
やはり材の格だろうか、さすがウォールナットといった感じ。
工場で何度も見とれてしまうほどで、オイルの拭き取りが、さすっていたくてついつい長くなってしまう。
愛情かけて製作したテーブルを持ってお客さんのご自宅のベルを鳴らしたら、お仕事と聞いていたご主人が。
「楽しみで楽しみで、仕事を半日休んでしまいました。」
ああ、なんて有難い。
人当たりの良さそうな、笑顔の多い素敵なご夫婦。
そしてテーブルをとても気に入ってくれて、喜んでくれて。
精一杯、愛情をかけて製作した家具を、自分で届けて、目前で喜んでもらえるシアワセ。
帰りの車も、僕は自分の胸から溢れるくらいのシアワセで満たされた。
8年半勤めた会社員時代、こんな気持ちになれたことが何回あっただろうか。
テーブルを製作させていただいてありがとうございます。
満足していただいてありがとうございます。
今後もいいものを作り続ける力をいただきありがとうございます。
0 件のコメント:
コメントを投稿