2018年11月10日土曜日

技能五輪 沖縄大会

「技能五輪全国大会 山口智大 2連覇!!」

先日沖縄で開催された技能五輪全国大会 家具職種は、来年春にgauzy calm worksに入社予定の山口智大くん(ものつくり大学)が優勝し、大会初の2連覇を達成しました。

来年8月にロシアで開催の国際大会に日本代表として出場予定です。

そして山口くんがメンバーに入れば、gauzy calm worksには技能五輪の日本一が3名、金メダルはなんと4個にもなります。
そして山口くんは、実は一昨年の山形大会にも出場していてgauzy calm worksの安藤くんと競り合い、銀賞を獲得していました。
若年者ものづくり競技大会でも銀を取っていて、彼はいわばスーパールーキーです。

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競技視察は大会初日の夕方から。
会場について真っ先に山口くんを見つけたが、その動きと表情は別格。
「おお、コイツ、ヤバいな。カッケェ」
がとっさに出た感想。
その作業態度から、どれだけ技能五輪に本気で取り組んできたかを感じることができる。

会場で彼を見た人たちの多くに、「ものつくり大の山口」は記憶に残ったのではないか。
それほどに彼のプレースタイルは輝き、緊張感を放っていた。

課題は相当に難しくて手数が多く、課題公表から懸念していた通りに多くの選手が標準時間はもとより、打ち切り時間にも間に合わない過酷さだったが、山口くんと旭川から出場の有力選手たちは見事に時間内に完成させていた。

結果発表はこちらも緊張、電光掲示板を狙って撮影する手が震える。
上位間違いなしと確信しつつも、採点のある競技で一番を取れるかどうかはいつだって微妙なもの。
だから、金賞で山口くんの名前を見たときはやはり感動、涙が出る。

大したものだ、よくやった。

会場には彼のご両親も来ていて。
五輪の練習が始まると、夜中の2時頃まで帰ってこないそう。
あの迫力ある作業風景は、やはり相当な気合いで取り組んできた表れだった。
30名を超える選手が出場したが、それほど努力して納得のいく製作と勝利を渇望した者はいないのではないか。
競技中は怖いくらいの顔つきが、競技が終わるとふっと人懐こい笑顔になるところからは、素敵な良い人柄を感じさせる。
木工の世界は小さな会社が多く、狭い社会の中で自分は腕がいいと思っていると人格を歪めてしまいがち。彼はきっとそんなこともなく、今後も自分との勝負には厳しくとも周りに心配りのできる職人になると信じられる。

最高の人材を獲得できたという幸運と、この業界の宝を大事にしないといけないという思いが混ざる。

さて、前年優勝者が翌年出場は初で、そして2連覇も初めてのこと。
そもそも注目もされていたし、多くの指導者たちが記録に残したと思う。
このことは技能五輪のレベルが一気に上がることになるかもしれないと思う。
あの表情であの動きで競技をしないと勝てないのであれば、それを上回るしかないのだから。
そして、今大会には旭川からなんと7名もの選手を家具職種に送り込んだが、7名全員が敢闘賞以上に入賞するという驚愕の結果。
これは、完全に指導者の力だ。
ものつくり大学からも多くの入賞者を出したが、大げさに言ってしまえば、技能五輪で勝ちたければどちらかの学校へ行け、と言えるのかもしれない。
さて、次は世界大会。当然選手は競技に向けて備えて行く。

送り出す所属企業として、gauzy calm worksも強い覚悟が必要になる。
各所に補助や援助をお願いしていくが、莫大な費用などがかかる。
一昨年安藤くんを山形の全国大会に出すときも相当な覚悟をしたが、今度はロシア。

しかし、会社としてちゃんと順を追って挑戦させてくれているよう。
万全の体制を整えて選手を送り出すことが、gauzy calm worksを次の高みに導くことになると信じて、一丸となって取り組んでいきたい。































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