少し遅くなりましたが。
10月から新メンバーが加入。
初の職人志望の女性が。
山田 真弓。
僕も通った札幌、琴似のポリテクの建築系のコースから。
とはいえ、木工やものづくりはほぼ未経験。そのような専門教育も受けてはいない。
前々職は大手ドラッグストアの店長だったり。
きっとそれなりの人数のパートやアルバイトを率いたリーダーであり、厳しく成果を求められた中間管理職を経験してきたであろう。
人数もだんだん増えて小さくても組織化していくgcwには必要な人材であると感じた。
また、どことなくポジティブで悪く言えば能天気な感じは、家具作りをする人には必要な特性。しんどい事も多い木工の現場、ネガティブの風に吹かれるとどこまでも落ち込んでしまうから。
そしてなんだか、しっかりと工場で活躍する事が想像できる事も頼もしい。
もちろん実務経験者や、まっさらな新卒に魅力はある。
しかし、もはや個人プレーヤーが活躍するのではなく、組織プレーでより大きな成果を求める時期に来ている。
まずはコミュニケーション能力があって、チームの雰囲気に良い影響を与えられるかが問われる。
その後で、チームプレーをしながら、個人個人が能力を高めていくことが求められる。
これから、おそらく年度が変わるまでの間はかなりハードなスケジュールでの製作が続く。
皆で乗り越えていきたい。
最後に。
採用は継続して行っていくので、希望の方はまずは声をかけてください。
2016年12月12日月曜日
2016年11月15日火曜日
IFFT終了
11月7日から9日まで開催されたIFFTが無事に終了した。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
お越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
この展示会は、プロ向けの商談会、見本市。
オリジナルの家具は、まだまだ力不足な我々では卸売ができずに申し訳ありません。
それでも、しっかりとした製品開発をして流通に載せてみたいという願望の手始めに、照明器具から挑戦を。
北海道の木4樹種を4色の帆布で、4タイプを発表。
梱包までデザインして。ロゴも新規に。
板に布を貼ったランプシェードだから、「HALI」
ロゴは、なんとカタカナで「ハリ」とも読める。
グラフィックはいつもお世話になっているカギカッコのゲンマさん。
今回も展示ブースのプロデュースまでお世話に。さすがです。
今回はgauzy calm worksにとっては初の出展。
我々にとっては高額な出展料、移動費滞在費、1週間以上 も工場を離れること。非常にハードルの高い展示会であり 、単独でブースを持って出展することは悲願でもあって。
自分たちにとって、命がけの挑戦だった。
すでに工場の予定は手一杯、新たな仕事の受注の余裕は殆 どないのだが。
我々にとっては高額な出展料、移動費滞在費、1週間以上
自分たちにとって、命がけの挑戦だった。
すでに工場の予定は手一杯、新たな仕事の受注の余裕は殆
「自分たちは旭川でこのメンバーで、全力で楽しく家具を 作っているんだ!」
ということを知ってもらいたくて。
自分たちの事を理解してもらって、自分たちの望むもの づくりを実現するために。
そして一緒に家具作りをしたいと思ってくれる優秀な若者 を求めて。
今後も継続して出展し続けていきたい。
ということを知ってもらいたくて。
自分たちの事を理解してもらって、自分たちの望むもの
そして一緒に家具作りをしたいと思ってくれる優秀な若者
今後も継続して出展し続けていきたい。
それにしても。
こんな時も、やはり旭川家具。
今回はわずか8社のみの出展となったが、8社で2台をチャーターして混載して会場に配送。
荷下しも、帰りの積み込みも、みんな自分の会社だけではなくて、皆で協力して。
慣れてる人は、時間になったらスーツを脱いでTシャツで、駆け足で。
なんだか嬉しくなってしまう。
2016年11月4日金曜日
IFFT interiorlifestyle living 出展
11月7日から9日まで東京ビッグサイトで開催される国内最大のイベント、IFFT interiorlifestyle living に初めて出展いたします。
今回は、初めて本格的に挑戦したプロダクト、「HALI」を正式に発表。
家具ではなく、照明器具を。
2年以上の期間をかけて何度も試作開発した。
そしてこの製品を、今まで家具ではまだ挑戦していない、完成品として国内、あわよくば海外にも流通させようというプロジェクト。
家具では少しハードルが高いのでまずはもう少し小さくて、しかしインテリアにおいて重要なアイテムであるペンダントライトで。
小物とはいえ、もうちょっとした車が買えるほどの投資をしてきている。
売れるかどうかわからないものを信じて開発を続けて、いよいよ発表。
みなさま、どうぞ会場にお越しください。
(展示会はプロ同士の商談を目的としたイベントのため、一般の方のご入場はできません)
今回は、初めて本格的に挑戦したプロダクト、「HALI」を正式に発表。
家具ではなく、照明器具を。
2年以上の期間をかけて何度も試作開発した。
そしてこの製品を、今まで家具ではまだ挑戦していない、完成品として国内、あわよくば海外にも流通させようというプロジェクト。
家具では少しハードルが高いのでまずはもう少し小さくて、しかしインテリアにおいて重要なアイテムであるペンダントライトで。
小物とはいえ、もうちょっとした車が買えるほどの投資をしてきている。
売れるかどうかわからないものを信じて開発を続けて、いよいよ発表。
みなさま、どうぞ会場にお越しください。
(展示会はプロ同士の商談を目的としたイベントのため、一般の方のご入場はできません)
2016年10月25日火曜日
技能五輪全国大会 優勝
山形で開催された第54回技能五輪全国大会。
北海道予選から挑戦していたgauzy calm worksの安藤 哲平が、出場選手30名の頂点に立ち見事金賞を受賞した。
応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。
朝早くに、大勢の方々に見送りをしていただいて。
開会式では、各都道府県選手団の中から1名のみがそれぞれの旗を持ち、入場、行進。
北海道選手団では、安藤くんが旗手を務めた。
家具職種全30名で、安藤くんはゼッケン番号が1番。
何か特別感のある出だしだが、スポーツの五輪では旗手は金を取れないジンクスは内緒にしておいて。
競技は、標準時間11時間30分、打ち切り12時間を二日間で。
課題は事前に公表され、競技当日に若干の変更を加えるというもの。
昨年とも図面の内容は大きく変更されている。
正直、僕が出場した2000年の時の課題よりもはるかに難易度と仕事量は増えている。
練習しなければ、ベテランであっても時間内での製作は困難だろう。
時間内での製作が、まずは大きな難関となるだろうと予想していた。
選手たちの所属を見れば、名の知れたメーカーも多く、また訓練校や技能系の大学も。
いざ競技が始まってみれば、どの選手の表情も引き締まり、目からは真剣さが、動きからは相当な訓練をしてきたことがうかがえる。
自分たちの職業で、若者たちの競技中の姿は胸を打ち、すでに感動的である。
当然自社や北海道の選手を応援してしまうが、すべての選手の健闘を祈らずにはいられない。
旭川からは3名の選手を、3社から送り出した。
小さな会社ばかりなので、会社の中での訓練はどうしても難しい。
そこで、旭川高等技術専門学院で選手を受け入れていただいて、1月半ほどの訓練をしていただいた。学生の選手を出していないにも関わらず選手を受け入れていただいた事に感謝が絶えない。
課題に対する直接の指導は、学院の先生にお任せして余計な口出しはしないようにしていた。とにかく先生を信頼して先生の言う通りにしなさいと。
ただ、少しきつめにプレッシャーをかけて。参加することだけに意義は無いと伝え、全力で、本気で取り組んで、プロとして何としても成果を出すんだという心意気を持つように。
「何の練習をしているんだ?」
と聞けば
「金を取る練習です」
と答えるように。
さて、安藤くんは。
札幌出身だが、中学を卒業して早くも親元を離れて全寮制のおといねっぷ工芸高校に。
15歳から鉋やノミに親しんでいる。
高校卒業後は富山県の職藝学院の家具建具コースに進み学んでいる。
本人も手工具が好きで、履歴書に特技は鉋研ぎと書くほど。
なるほど手工具の扱いはすでに相当な技術者で、おそらく僕よりも上手い。
そんな彼の人柄は、決して外交的なタイプではないが、インターンシップで来た時から休憩時間などでの皆の談話に耳を傾け、話に入ってこようとするなどコミュニケーション力は充分。
頑固なところはあるが、全体的に素直で非常に真面目、放っておいても決してサボることのない努力家。
遅刻などの心配をしたことはなく、ほぼ毎日平均して余裕のある時間に出社。
良い人格を身につけていたが、入社当時はメンタル的に貧弱な印象も。
それがわずか数ヶ月で、かなりハードな仕事環境にも粘り強くついてきて、精神的にも体力的にもたくましくなっている。
彼を知っている人ならば、見違えるのではないだろうか。
そんな安藤くんは競技1日目から安定した進捗。
外野としては周りが気になるもので、他に目立って早い選手がいたりと安藤くんに突出した印象は無かったが、大きなミスもなく順調。
初日終了後、鉋を研ぎたいとホテルに鉋と砥石を持ち帰ったのは彼だけではないだろうか?
二日目。
あっという間に時間が過ぎていく。
会場のあちこちで組み立てが進み、次々と形になっていくので見ている方も楽しい。
しかし時間はどんどん過ぎて、なんだかこっちもずっとソワソワ。
安藤くんは作業台の上や周りも整頓して綺麗な状態をずっと維持していたし、何かにつまづいたような様子もなく、安定して作業を進めていると感じていた。
しかし彼の作業場所は1列中に入っていて、観客の通路から出来栄えまではよく見えない。黙々をこなしているが、自信が漲っている様子でもなく、何とも言えないまま進んで行って。
課題の提出は標準時間の5分前に。まだ仕込みなど残っているのかと思っていたところだったので、予想外。
寸法の確認などもして、少し余裕を持てた状態でのフィニッシュだったようだ。
その表情は、やりきった満足感が出てはいたが不安も感じている様子。
本人は気になっている点を幾つかあげるが、大きな減点は無いなという印象。
気が張っていて高みを目指している時は、小さなミスを気にしてしまいがち。しかし後で見れば自分でも驚くほど些細だったりする。
練習の時から気づいていないような仕口の中での大きな減点や、思わぬ規定違反がなければ上位に入るはず、敢闘賞以上は間違いない、あわよくば3賞以内にと思いはいくが、やはり僕も不安。
さていよいよ翌日の結果発表と閉会式。
僕の時は事前に結果が掲示されたのだが、最近は事前発表はなく、式典の中でのサプライズ発表方式。
41職種が一つずつ順番に、敢闘賞から、銅賞、銀賞、そして金賞と発表されていく。
涙を流しながら登壇する選手も多く、その姿に感動しながら、家具職種の発表を待つ。
いよいよ家具職種の発表となり、敢闘賞、銅賞、銀賞と安藤の名前を探すも無く、息の詰まる金賞の発表。
まさかありえるぞという思いと、もしも入らなかったら可哀想だな、なんて言おうかなという思いで、むしろ恐怖の瞬間。
「北海道選手団 安藤哲平」
のコールに涙が溢れた。
安堵の気持ちの後に、喜びが。
役員の方々に祝福していただきながら、涙は溢れて。
緊張で発表後は倒れこみたくなるほどで。
かつて自分が金賞を受賞した時よりも、喜びと感動は大きいようだ。
それにしても、よくやってくれたという思いだ。
北海道予選の時からしっかりと時間を取って練習させてあげたかったが、会社は待ったなしで製作の依頼が続き、納期に激しく追われる日々。
予選の時は仕事の方を昼間はもちろん、残業も数時間してから、時には日付が変わるまで練習。もちろん翌日の朝は通常通りの時間で仕事は始まる。
全国大会への練習は昼間に、高等技術専門学院で。
その後夜の8時頃に工場に戻ってから、深夜まで仕事をこなした。
体を壊さないように心配しながら、しかし会社を存続させなければ。
gauzy calm worksは人数が増えたとはいえ、フルタイムのメンバーは安藤くんを抜くとわずかに3名。
3名で一人分をカバーするためには、1日2時間の時間延長では足りないのだ。そしてそもそも全体として時間延長が必要なのだから、どうしても厳しい時間の作業になる。
安藤くんも大変だが、まだ若い工場長も相当な重圧を受けて工場を切り盛りしてくれたのだ。
小さな会社で選手を出すことは、ある意味本当に命がけ。
経営者の理解と応援は必須だが、それを支える工場の一人ひとりの協力と努力、理解も必要だ。
それでも多くの関係者が技能五輪にのめり込んでいくことが、16年ぶりに選手から立場が変わって五輪に関わるようになってわかった気がする。
今はまだ次の人材がうちにはいないが、これからも技能五輪に選手を送り続けていきたいと強く思う。
北海道予選から挑戦していたgauzy calm worksの安藤 哲平が、出場選手30名の頂点に立ち見事金賞を受賞した。
応援していただいた皆様、本当にありがとうございました。
朝早くに、大勢の方々に見送りをしていただいて。
開会式では、各都道府県選手団の中から1名のみがそれぞれの旗を持ち、入場、行進。
北海道選手団では、安藤くんが旗手を務めた。
家具職種全30名で、安藤くんはゼッケン番号が1番。
何か特別感のある出だしだが、スポーツの五輪では旗手は金を取れないジンクスは内緒にしておいて。
競技は、標準時間11時間30分、打ち切り12時間を二日間で。
課題は事前に公表され、競技当日に若干の変更を加えるというもの。
昨年とも図面の内容は大きく変更されている。
正直、僕が出場した2000年の時の課題よりもはるかに難易度と仕事量は増えている。
練習しなければ、ベテランであっても時間内での製作は困難だろう。
時間内での製作が、まずは大きな難関となるだろうと予想していた。
選手たちの所属を見れば、名の知れたメーカーも多く、また訓練校や技能系の大学も。
いざ競技が始まってみれば、どの選手の表情も引き締まり、目からは真剣さが、動きからは相当な訓練をしてきたことがうかがえる。
自分たちの職業で、若者たちの競技中の姿は胸を打ち、すでに感動的である。
当然自社や北海道の選手を応援してしまうが、すべての選手の健闘を祈らずにはいられない。
旭川からは3名の選手を、3社から送り出した。
小さな会社ばかりなので、会社の中での訓練はどうしても難しい。
そこで、旭川高等技術専門学院で選手を受け入れていただいて、1月半ほどの訓練をしていただいた。学生の選手を出していないにも関わらず選手を受け入れていただいた事に感謝が絶えない。
課題に対する直接の指導は、学院の先生にお任せして余計な口出しはしないようにしていた。とにかく先生を信頼して先生の言う通りにしなさいと。
ただ、少しきつめにプレッシャーをかけて。参加することだけに意義は無いと伝え、全力で、本気で取り組んで、プロとして何としても成果を出すんだという心意気を持つように。
「何の練習をしているんだ?」
と聞けば
「金を取る練習です」
と答えるように。
さて、安藤くんは。
札幌出身だが、中学を卒業して早くも親元を離れて全寮制のおといねっぷ工芸高校に。
15歳から鉋やノミに親しんでいる。
高校卒業後は富山県の職藝学院の家具建具コースに進み学んでいる。
本人も手工具が好きで、履歴書に特技は鉋研ぎと書くほど。
なるほど手工具の扱いはすでに相当な技術者で、おそらく僕よりも上手い。
そんな彼の人柄は、決して外交的なタイプではないが、インターンシップで来た時から休憩時間などでの皆の談話に耳を傾け、話に入ってこようとするなどコミュニケーション力は充分。
頑固なところはあるが、全体的に素直で非常に真面目、放っておいても決してサボることのない努力家。
遅刻などの心配をしたことはなく、ほぼ毎日平均して余裕のある時間に出社。
良い人格を身につけていたが、入社当時はメンタル的に貧弱な印象も。
それがわずか数ヶ月で、かなりハードな仕事環境にも粘り強くついてきて、精神的にも体力的にもたくましくなっている。
彼を知っている人ならば、見違えるのではないだろうか。
そんな安藤くんは競技1日目から安定した進捗。
外野としては周りが気になるもので、他に目立って早い選手がいたりと安藤くんに突出した印象は無かったが、大きなミスもなく順調。
初日終了後、鉋を研ぎたいとホテルに鉋と砥石を持ち帰ったのは彼だけではないだろうか?
二日目。
あっという間に時間が過ぎていく。
会場のあちこちで組み立てが進み、次々と形になっていくので見ている方も楽しい。
しかし時間はどんどん過ぎて、なんだかこっちもずっとソワソワ。
安藤くんは作業台の上や周りも整頓して綺麗な状態をずっと維持していたし、何かにつまづいたような様子もなく、安定して作業を進めていると感じていた。
しかし彼の作業場所は1列中に入っていて、観客の通路から出来栄えまではよく見えない。黙々をこなしているが、自信が漲っている様子でもなく、何とも言えないまま進んで行って。
課題の提出は標準時間の5分前に。まだ仕込みなど残っているのかと思っていたところだったので、予想外。
寸法の確認などもして、少し余裕を持てた状態でのフィニッシュだったようだ。
その表情は、やりきった満足感が出てはいたが不安も感じている様子。
本人は気になっている点を幾つかあげるが、大きな減点は無いなという印象。
気が張っていて高みを目指している時は、小さなミスを気にしてしまいがち。しかし後で見れば自分でも驚くほど些細だったりする。
練習の時から気づいていないような仕口の中での大きな減点や、思わぬ規定違反がなければ上位に入るはず、敢闘賞以上は間違いない、あわよくば3賞以内にと思いはいくが、やはり僕も不安。
さていよいよ翌日の結果発表と閉会式。
僕の時は事前に結果が掲示されたのだが、最近は事前発表はなく、式典の中でのサプライズ発表方式。
41職種が一つずつ順番に、敢闘賞から、銅賞、銀賞、そして金賞と発表されていく。
涙を流しながら登壇する選手も多く、その姿に感動しながら、家具職種の発表を待つ。
いよいよ家具職種の発表となり、敢闘賞、銅賞、銀賞と安藤の名前を探すも無く、息の詰まる金賞の発表。
まさかありえるぞという思いと、もしも入らなかったら可哀想だな、なんて言おうかなという思いで、むしろ恐怖の瞬間。
「北海道選手団 安藤哲平」
のコールに涙が溢れた。
安堵の気持ちの後に、喜びが。
役員の方々に祝福していただきながら、涙は溢れて。
緊張で発表後は倒れこみたくなるほどで。
かつて自分が金賞を受賞した時よりも、喜びと感動は大きいようだ。
それにしても、よくやってくれたという思いだ。
北海道予選の時からしっかりと時間を取って練習させてあげたかったが、会社は待ったなしで製作の依頼が続き、納期に激しく追われる日々。
予選の時は仕事の方を昼間はもちろん、残業も数時間してから、時には日付が変わるまで練習。もちろん翌日の朝は通常通りの時間で仕事は始まる。
全国大会への練習は昼間に、高等技術専門学院で。
その後夜の8時頃に工場に戻ってから、深夜まで仕事をこなした。
体を壊さないように心配しながら、しかし会社を存続させなければ。
gauzy calm worksは人数が増えたとはいえ、フルタイムのメンバーは安藤くんを抜くとわずかに3名。
3名で一人分をカバーするためには、1日2時間の時間延長では足りないのだ。そしてそもそも全体として時間延長が必要なのだから、どうしても厳しい時間の作業になる。
安藤くんも大変だが、まだ若い工場長も相当な重圧を受けて工場を切り盛りしてくれたのだ。
小さな会社で選手を出すことは、ある意味本当に命がけ。
経営者の理解と応援は必須だが、それを支える工場の一人ひとりの協力と努力、理解も必要だ。
それでも多くの関係者が技能五輪にのめり込んでいくことが、16年ぶりに選手から立場が変わって五輪に関わるようになってわかった気がする。
今はまだ次の人材がうちにはいないが、これからも技能五輪に選手を送り続けていきたいと強く思う。
ちなみに、今回安藤くんが持ち帰った金メダル。
僕と原くんのと合わせて、とうとう3個目。
国内有数の金メダル保有企業となった。
2016年10月19日水曜日
技能五輪全国大会に出発
技能五輪全国大会。
北海道予選を突破した今年入社の安藤くんが、いよいよ明日、全国大会に向けて出発。
山形県へ。
それに先立って昨日は、上川管内から出場の3職種6名の選手が北海道上川振興局と旭川市役所に表敬訪問。
明日は札幌で北海道選手団を組んで(8職種23選手、役員含め総勢50名)北海道庁を表敬訪問の後、新千歳空港から仙台を経て会場の山形へ。
選手団団長が、匠工芸の桑原社長というのが頼もしい。
年齢的に安藤くんは出場できないが、来年のアブダビでの国際大会への出場もかかった大会。
旭川の家具業界からは、ワカサの下條くんと木と暮らしの工房の斉藤さんも。
旭川の家具業界からは、ワカサの下條くんと木と暮らしの工房の斉藤さんも。
みなさま、どうぞご声援をお願いします。
また、代表の木村も役員として選手団に随行しますので、20日から24日まで、そして25日は早朝から札幌に納品のため、長期間旭川を離れます。
2016年9月6日火曜日
夏が過ぎて
今年はまだまだ暑いし、大雨が降ったりだけど。
だんだん人も増えて。
韓国からの留学生も。
ハンドツールしかないのに。
ボーリングマシーンの輸入機が、うちに入るような予感も。
楽しみだけど支払いが心配。
一年くらい前だったか。
物件が重なりながら工場の製作が進むようにしないとねと話していたが、もうそうなって。
だんだん人も増えて。
韓国からの留学生も。
什器製作している会社なら誰でも親しみあるこのパネル。
ハンドツールしかないのに。
ボーリングマシーンの輸入機が、うちに入るような予感も。
楽しみだけど支払いが心配。
一年くらい前だったか。
物件が重なりながら工場の製作が進むようにしないとねと話していたが、もうそうなって。
2016年8月19日金曜日
技能五輪予選突破!
今年4月に入社した安藤 哲平くん(21)が、先日の技能五輪の予選を突破し、10月22日、23日に山形県で開催される技能五輪全国大会に出場することになりました。
五輪の予選は、2級技能士の検定試験と同じ内容。
6月のかなり忙しい時に、4時間残業の後から深夜まで練習を。
そして初めてやった通し練習の課題を、どれどれと見て愕然。
こいつは手加工は本当に上手いなと。
いよいよ予選本番の時には、もう彼は2級に受かるかどうかという次元ではなく全体で1番を取れるかどうかというレベルだと確信。
皆、気持ちを込めて鋭意家具製作をしております。
五輪の予選は、2級技能士の検定試験と同じ内容。
6月のかなり忙しい時に、4時間残業の後から深夜まで練習を。
そして初めてやった通し練習の課題を、どれどれと見て愕然。
こいつは手加工は本当に上手いなと。
いよいよ予選本番の時には、もう彼は2級に受かるかどうかという次元ではなく全体で1番を取れるかどうかというレベルだと確信。
本人は少し失敗したと落ち込んでいてたが、結果は見事に予選突破。
まずは一安心。
そして今度は経営者にとっても挑戦が始まる。
選手を出場させるために、会社が支えなくてはいけない。
パートを除けば工場の主力メンバーはわずかに3名。
そのうちの1名が、大会の一ヶ月少し前から練習に入り、日々の業務の戦力としては除外視しなくてはならない。
そして大会はほぼ丸々1週間の遠征。
経済面と1名抜ける生産の穴を、皆で支えなくてはならない。
そしてそれは、僕が入社当時に会社にしてもらった事。
この15年で、確かに世代は変わってきたのだなと実感する。
さて、10月末の安藤くんの技能五輪、11月頭の東京ビッグサイトで開催のIFFT。
gauzy calm worksにとって大きな挑戦が続き、秋から年末、年度末と怒涛の繁忙が予想される。会社を運営するためにも業者さまからの製作依頼をバンバンこなしていくので、日々物件ものも含めて見積もりと図面の精査、製作方法の検討、資材の発注、そして工場に降りての製作と多忙を極めることに。
そのためどうしても、頭をフラットにして新しいことを考える新規提案の仕事が全然進まないジレンマが。
提案をお待ち頂くお客さまにはご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
精一杯すべてのことに取り組み、改善に努めております。
夜にカッターで指をちょん切って3針ほど縫った安藤くん。
翌日からも気合いで通常通りの業務をこなして。
2016年7月6日水曜日
スタッフ募集
スタッフを募集します。
家具職人、実務経験者を求めます。
また、家具製作の補助スタッフ(パートタイム)も募集します。
こちらは研磨や合板、オイル塗装、梱包などの作業です。
女性の方でも、ぜひご応募ください。
お問い合わせはメールなどでお願いいたします!
家具職人、実務経験者を求めます。
また、家具製作の補助スタッフ(パートタイム)も募集します。
こちらは研磨や合板、オイル塗装、梱包などの作業です。
女性の方でも、ぜひご応募ください。
お問い合わせはメールなどでお願いいたします!
2016年6月30日木曜日
Replan リプラン北海道 と 「HO」 に掲載されました
「リプラン北海道」と「HO」に掲載していただきました。
「リプラン北海道」では巻頭特集の中で木村自邸を6ページにわたって記事にして頂きました。
書店に私たちの掲載された雑誌が2つも同時に店頭に並んでいます。
皆さま、どうぞご覧ください。
「リプラン北海道」では巻頭特集の中で木村自邸を6ページにわたって記事にして頂きました。
書店に私たちの掲載された雑誌が2つも同時に店頭に並んでいます。
皆さま、どうぞご覧ください。
2016年6月29日水曜日
スタッフ募集 ADW終了
ブログでの告知をしておりませんでしたが、22日から25日まで旭川デザインウィークが開催されました。
gauzy calm worksは新作を発表。
以前から試作を重ねていたペンダントライトをプレ発表。
11月の東京ビッグサイトで正式発表予定。
そしてキャビネットを2台。
こちらも自宅の製作などで試作を兼ねて開発していた新しい扉の納め方、表現方法を駆使して。
そして整備を重ねていた事務所。
ADW会場、家具センター。
多くの方々にお越しいただき、大変な好評をいただきました。
https://www.facebook.com/gauzycalmworks/posts/1032451820183570
また、大勢の業界の先輩方もブースを訪ねてきていただいて、原くんの離脱を心配していただいたり、応援していただいたり。
旭川の業界の皆さまに気にかけていただいて、応援していただいていること、そして精一杯頑張っていることを喜んでいただいている事を感じます。
会社を守りながら、自分たちを大事にしながら運営し、自己表現を継続していく事は辛く苦しい事の連続ですが、多くの方々の応援は大きな力となっています。
そうして本気で一生懸命取り組んだ表現を評価していただいた事の達成感は言葉にできません。
すでに工場は手一杯になりがちな状態。僕も企画や見積もり、資材の手配で日々が吹き飛ぶ忙しさ。新規のデザインの依頼もたくさん頂いているのに、新しいことを発想する余裕も時間もなくてなかなか取り組めません。
新規卒業者も採用の予定が無いわけではありませんが、今は経験のある方を求めています。
私たちと一緒に家具製作をしていただける方を募集しています。
首都圏など本州にお住いの方でも、旭川に移ってきて家具作りをしましょう。
確かに日々の
刺激は少なめな地方都市ですが、かえって豊かな暮らしができます。
東京には車で20分の空港から飛行機で90分。
程よい規模の街は、自分の居場所を確かに感じることができます。
ぜひ、私たちとともに働きましょう。
gauzy calm worksは新作を発表。
以前から試作を重ねていたペンダントライトをプレ発表。
11月の東京ビッグサイトで正式発表予定。
そしてキャビネットを2台。
こちらも自宅の製作などで試作を兼ねて開発していた新しい扉の納め方、表現方法を駆使して。
そして整備を重ねていた事務所。
ADW会場、家具センター。
多くの方々にお越しいただき、大変な好評をいただきました。
https://www.facebook.com/gauzycalmworks/posts/1032451820183570
また、大勢の業界の先輩方もブースを訪ねてきていただいて、原くんの離脱を心配していただいたり、応援していただいたり。
旭川の業界の皆さまに気にかけていただいて、応援していただいていること、そして精一杯頑張っていることを喜んでいただいている事を感じます。
会社を守りながら、自分たちを大事にしながら運営し、自己表現を継続していく事は辛く苦しい事の連続ですが、多くの方々の応援は大きな力となっています。
そうして本気で一生懸命取り組んだ表現を評価していただいた事の達成感は言葉にできません。
すでに工場は手一杯になりがちな状態。僕も企画や見積もり、資材の手配で日々が吹き飛ぶ忙しさ。新規のデザインの依頼もたくさん頂いているのに、新しいことを発想する余裕も時間もなくてなかなか取り組めません。
新規卒業者も採用の予定が無いわけではありませんが、今は経験のある方を求めています。
私たちと一緒に家具製作をしていただける方を募集しています。
首都圏など本州にお住いの方でも、旭川に移ってきて家具作りをしましょう。
確かに日々の
刺激は少なめな地方都市ですが、かえって豊かな暮らしができます。
東京には車で20分の空港から飛行機で90分。
程よい規模の街は、自分の居場所を確かに感じることができます。
ぜひ、私たちとともに働きましょう。
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