画像が作業の途中からになっちゃったけど。
先日のコマ入れ成型の脚が、テーブルの角に45度に傾いてツラで納まる。
金物でジョイントするから、先に金具を仕込んでそれぞれに番号を振って仮組みし、カットする墨を引く。
カットは、大きな天板を機械に載せるのも大変だから、手鋸で。下手に機械を用意してどうこうよりも絶対早い。
ごく一般的なレッグジョイント。
天板裏に大きな面を取る指示だけど、脚の根元でゼロにするということ。
図面じゃ詳細も不明で、サンプルの提供もないから自分で検討。
端材を実際に削ってみて確認する。やはり原寸モデルでの確認が必須。おそらくはデザイナーさんも曖昧だと思う。
ちなみに、たとえ刃物を作ってNCで加工しても、図面のようには加工できない。何度もNCを通すか、結局手加工するか、どちらにしてもコストダウンが難しい。
モデルで確認し、実際に加工を。
特殊で大きな面だから、加工が大変。刃物を作っても、こんな大きな刃物をハンドルーターで回すなんてとっても危険。
ところで、僕らは危険とわかっていても、ヤルことは多い。商売道具の指を賭けることもある商売。
話戻って。
写真は試しの測定材。小さな刃物を、墨に合わせてセットし、実物を加工する。
機械の刃物の深さと、木端面からの距離をいちいち合わせながら、何度も何度も通す。
うまいもんでしょ。
決して難しいことではないし、家具屋ならだれでもやれるだろうけど、実際やったことがある人はそんなに多くないのでは。
これを実際の天板にうつして。
機械でやれるぎりぎりで加工を止めている。
ということは、残すところ手加工。
で、加工を終えたところ。
この面が逃げていくところは、面のアール自体が変化していくから単一の刃物じゃ加工できないのだ。
こうやって荒く加工したものを、キレイに仕上げるのは莫大な労力。
表を向けたら、そんなに苦労の跡が見えないのが残念。
ところで、この天板がまた珍しい。
幅35ミリの一本モノを24本矧ぎ合わせ。相当な手間で特注の集成だから、かなり高価。
面白い表現だと思う。
さあ、後は塗装だ。
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