突然、めずらしい人が工場に来てくれた。
以前、ホンダのHR-Vに乗っていたのだが、その車の購入からメンテナンスまで世話してくれた営業マン。独立で荷物を運ぶために、ハイエースに変えてからはそれっきりだったのだが。
それが、家を新築するため、家具一式を相談にと言ってくれたのだ。
タイヤ交換や点検で店で待っている時は、いつも本を持って来て勉強していて、本当に家具や仕事が好きなんだなと感心していたのだとか。だから、いつか家具を検討する時がきたら、まずは僕に相談しようと決めていたらしい。
もう、いろいろなことがとてもうれしくて。
僕は関係する雑誌を中心に、本はできるだけ買ってきた。
以前勤めていた時は、ベテランや後輩たちにも読めるように、また話のタネにでもなって、ゆくゆくの商品開発、ブランディングにつなげようと会社に持ち込んだりもしていた。退社のときには段ボール10箱分くらいにはなっていたと思うが、本ばかり読んでいてもとほとんど評価されていなかったように思う。
それなのに、全然関係ないところで見ていてくれている人がいて、何年もしてから声をかけてくれる。他にも家具屋の取引先がいるはずなのに、僕に。
家も進行中で、まだ正式に発注してもらったわけではないが、もしもまかせてもらえたら、精一杯の仕事をして応えたいと意気込んでいる。
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