会期中、沢山の方々にお越し頂きました。
改めてありがとうございました。
本当に、長い時間が経って。
家具製造の現場は、のんびり好きな木工を、なんていう状況ではなく。
不毛な消耗戦が延々と続くかのような、常にタイムトライアルをしているかのような。
その凄惨な現場で、各社に散らばる仲間たちもその指もどんどん減り続けて。
そんな中でもなんとかこの仕事に残って、独立後も事業の存続を最優先になんとか生き延びて、製品を少しづつ作り溜て。
そうしてやっと、展示会を独自開催できるようになって。
「凱旋」と銘打ってはいるが、勝利の気分は全くない。
この展示会にかける経費は僕にとっては命取りなほど。
だけども僕が次のステップに行くため、人生の中で切り離した茅ヶ崎と旭川を繋げなくてはいけなかった。
家具屋としての僕は旭川に来てからの半生でしかなかったが、茅ヶ崎で僕の仕事を発表する事で過去とも繋がり、僕の人生のキャリアは全て家具屋となったのだ。
九日間の展示会期間中、来場者はのべ630人以上。
最初の土日で300名を超えたが、最後の週末は40年に一度だかの大雪で来場者はほぼゼロ。
だけども美しい雪景色を見ることが出来た幸運でもある。